社会福祉法人 恩賜財団 済生会(しゃかいふくしほうじん おんしざいだん さいせいかい)社会福祉法人 恩賜財団 済生会(しゃかいふくしほうじん おんしざいだん さいせいかい)

2022.11.01

秋元 才加 さん

秋元 才加 さん

もはや「三谷組」と呼んでおかしくない、女優の秋元才加さん。三谷作品6作品目となる「ショウ・マスト・ゴー・オン」はジェットコースター・コメディ劇で、コメディエンヌとしても新たな道が開けそう。その人らしさを見抜き、いろいろな […]

もはや「三谷組」と呼んでおかしくない、女優の秋元才加さん。三谷作品6作品目となる「ショウ・マスト・ゴー・オン」はジェットコースター・コメディ劇で、コメディエンヌとしても新たな道が開けそう。その人らしさを見抜き、いろいろな可能性を引き出してくれる作・演出家との出会い、新作への意気込みを聞きました。

 AKB48時代は「カッコいい」キャラクターが求められていたという。衣装も皮ジャン、皮パン。自分でも「女っぽさは求めちゃいけない」と思っていた。ところが、初めての三谷幸喜作品『国民の映画』では女性らしく、セクシーさも持ち合わせた新進女優の役を与えられ、「こういう私を見せたかった!」という思いと合致。ファンに新しい自分を提示できた。

 同じ三谷作品の大河ドラマ「鎌倉殿の13人」では、巴御前を熱演。「木曽義仲と一緒だったときは武勇に優れ、男と肩を並べる強い女性でしたが、和田義盛に嫁いでからは柔らかい一面が出てきました。巴を演じながら、自分の女の部分も愛せるようになりましたね。見てくださる方からの反響も大きく、俳優として自信にもつながった作品です」

 次作『ショウ・マスト・ゴー・オン』では、主演・鈴木京香さんの下で働く演出部スタッフを演じる。舞台上で次々に起こる騒動のきっかけを作る台詞(せりふ)も多く、ほぼ出ずっぱりだという。「今回セクシーさはまったくありませんが(笑)、テキパキ動くけれどどこか抜けたところがある人間的魅力を出せたら。コロナ禍でストレスもありますが、お客様にたくさん笑っていただき、一緒に全速力でゴールまで駆け抜ける! みたいな時間にしたいと思っています」

文:みやじまなおみ 写真:安友康博(機関誌「済生」2022年11月)
スタイリスト:井阪恵(dynamic)
ヘアメイク:信沢Hitoshi
衣装クレジット:シャツ、パンツ(ともにチノ/モールド03-6805-1449)、ネックレス、イヤーカフ(ともにリューク/リュークinfo@rieuk.com)、リング(カスカ/カスカ 表参道本店03-5778-9168)

『ショウ・マスト・ゴー・オン』

『ショウ・マスト・ゴー・オン』

舞台人の鉄則「一度幕を上げたら、その幕は下ろすな」をタイトルにした三谷幸喜作の伝説のコメディが、28年ぶりにリニューアルして上演。ある舞台公演で、スタッフや役者たちに次々と襲いかかるトラブルを巡り、その場を乗り切ろうと努力を続けた結果、事態が思わぬ方向へ迷走。てんやわんやの大騒ぎになる。

●作・演出:三谷幸喜
●出演:鈴木京香、尾上松也、ウエンツ瑛士、シルビア・グラブ、小林隆、新納慎也、秋元才加、浅野和之 ほか
【福岡公演】2022年11月7日(月)~11月13日(日)キャナルシティ劇場
【京都公演】2022年11月17日(木)~11月20日(日)京都劇場
【東京公演】2022年11月25日(金)~12月27日(火)世田谷パブリックシアター

秋元 才加 さん


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