社会福祉法人 恩賜財団 済生会(しゃかいふくしほうじん おんしざいだん さいせいかい)
2019.11.01

染谷 将太 さん

染谷 将太 さん

家族は自分が戻れる場所。
だからこそ、外の世界に一歩踏み出せる

今、もっとも勢いのある俳優の一人、染谷将太さん。27歳にして、実は映画出演70作以上の実力派です。今回、人間の原点ともいえる「食」を通して「家族」を考える作品に出演。自身の家族へのおもいからプライベートまで、その素顔に迫りました。

 食は家族の思い出とつながっている。染谷さんの思い出の食は唐揚げ。「母が唐揚げを揚げていたとき、すごく油がはねて、『ギャー』って叫び声が台所から聞こえてきました。そのあと出てきた唐揚げの味と母の渋い顔は忘れられません(笑)」。映画『最初の晩餐』はそんな料理をきっかけに、バラバラだった家族の時間がよみがえり、もう一度一つになっていく話だ。

 家族ほど絆が固く、もろいものもないが、この映画を通じて自分の家族に対する想いが豊かになったと染谷さん。「家族は自分が戻れる場所であり、自分でいられる場所。だからこそ、外の世界に一歩踏み出せる」と語る。

 ちなみに、染谷さんが自分の家族のためにつくる料理は?「野菜スープです。冷蔵庫にあるものをザクザク切って鉄鍋で炒め、ショウガやネギの青い部分をたっぷり。ウーロン系のお茶っ葉が味付けのポイントです」

 忙しい合間を縫って散歩するのが楽しみ。「歩くって、体も動くし脳みそも動く。それが心地よくてリラックスできるんです。特に目的も決めず歩いていると、景色や人がじわじわ変わっていくのも面白い。趣味のカメラをぶら下げて、創造力をかきたてられる情景を見つけてシャッターを押すこともあります」

 初めての朝ドラ、来年の大河ドラマ出演と、最近、俳優として求められるものが変わってきたと感じているそう。「みなさんの自分に対する見方の変化、その責任に懸命に応えないといけないと思っています」

文:みやじまなおみ 写真:安友康博(機関紙「済生」2019年11月)
スタイリスト:清水奈緒美 ヘアメイク:AMANO
衣装協力:シャツ・パンツともにマルニ(マルニ 表参道03-3403-8660)

『最初の晩餐』

『最初の晩餐』

カメラマン麟太郎(染谷将太)は、父・日登志の葬儀のために故郷へ帰ってきた。母・アキコが「通夜ぶるまいは自分でつくる」と言い出した。やがて運ばれてきたのは目玉焼き。親戚たちがざわつく中、麟太郎は気づく。「これ、親父が初めてつくってくれた料理です」。みそ汁、ピザ、すき焼き、懐かしい手料理を食べるたび、思い出が麟太郎たちの脳裏によみがえってくる。20年前に父と母が再婚した日、連れ子の兄シュン(窪塚洋介)と5人で暮らした日々のこと。過去と現在を織り交ぜながら止まっていた家族の時間がゆっくりと動き出す。

●監督・脚本・編集:常盤司郎
●出演:染谷将太、戸田恵梨香、窪塚洋介、斉藤由貴、永瀬正敏 ほか
11月1日(金)新宿ピカデリーほか全国ロードショー
公式サイト:
http://saishonobansan.com
©2019「最初の晩餐」製作委員会

染谷 将太 さん


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