社会福祉法人 恩賜財団 済生会(しゃかいふくしほうじん おんしざいだん さいせいかい)
2021.03.01

荒川 良々 さん

荒川 良々 さん

新作は楽しみですね。
やっぱり、久しぶりの自分たちの舞台だから

たまたま友人と一緒に観に行った「大人計画」の舞台が面白くて受けたオーディション。一発合格で俳優としてのスタートを切った荒川良々さん。自然体なのにどんな役を演じても強い印象を残す。縦横無尽に活躍するその素顔とは。

「テレビで見るより大きいですね」とよく言われるそうだ。小柄に見えるが183cmの長身。高校時代はラグビー部で活躍した。

 卒業後アルバイトでお金を貯め「肌の色が違ういろいろな国の人を見たい」と単身渡米、NYに3カ月滞在した。「何も怖いものがなかったんでしょうね。英語も全然喋れないのに」
当時はお芝居に興味がなく、ブロードウェイとは無縁で過ごしたそうだ。

 その後「大人計画」に参加し俳優として22年のキャリアを重ねた。この3月からは新作『白昼夢』で久しぶりの舞台に立つ。荒川さんが演じるのは妻を亡くした父と2人暮らしで長く引きこもりを続ける息子役。

「今は皆さんコロナを忘れてカラッとしたいところだと思いますが、この作品は観終わってああよかったね、みたいな話にはならないかもしれません。どういう展開になるかは、まだ分からないんですけど」

 コロナ禍の中で誰もが「何かもやっとしたもの」を抱えている今。「医療に携わる方々には本当に頭が下がります。あまり外へ出て発散することもできないでしょうし……」。「頭が下がります」という言葉を3回繰り返した荒川さん。

 春の訪れとともに「こんな時だからこそのリアル」を表現する新作で、東京を皮切りに富山、大阪など全国6カ所を巡回する。

文:栗原潤子 写真:吉川信之(機関誌「済生」20213月)

M&Oplaysプロデュース『白昼夢』

M&Oplaysプロデュース『白昼夢』

妻を亡くし、引きこもりの次男・稔(荒川良々)の暴力に耐え続ける父・高橋清(風間杜夫)と長男・ 昭(三宅弘城)が駆け込んだNPO法人の相談室。担当の若林(赤堀雅秋)、石川(吉岡里帆)との交流から5人の不毛な終わりのない物語が始まる。彼らはその先に希望の灯を見出すことができるのか? 落ちこぼれてしまった者たちのもがきと再生、「それでも生きてゆく」日々を描く。

●作・演出:赤堀雅秋
●出演:三宅弘城、吉岡里帆、荒川良々、赤堀雅秋、風間杜夫
●公演:2021年3月20日~4月11日(於:本多劇場)、その後地方公演(富山、大阪、島根、広島、愛知)
●特設サイト
http://mo-plays.com/hakuchumu/

荒川 良々 さん


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