社会福祉法人 恩賜財団 済生会(しゃかいふくしほうじん おんしざいだん さいせいかい)社会福祉法人 恩賜財団 済生会(しゃかいふくしほうじん おんしざいだん さいせいかい)

2023.10.03

勇翔 さん

勇翔 さん

男性エンターテインメントグループ「BOYS AND MEN」のメンバーであり、俳優としても活躍中の勇翔さん。今秋公開の映画ではまさに自分の人生をなぞるような役柄を演じ、「気持ちが入った」と言います。主人公と重なる身の上に […]

男性エンターテインメントグループ「BOYS AND MEN」のメンバーであり、俳優としても活躍中の勇翔さん。今秋公開の映画ではまさに自分の人生をなぞるような役柄を演じ、「気持ちが入った」と言います。主人公と重なる身の上について、また今後の夢について聞きました。

「主人公の勇人とは違い、僕は養護施設出身ではありませんが、やはり家庭環境が複雑で母と離れ離れの時期があった。脚本を読んで勇人の気持ちが理解でき、すぐに感情移入できました」と勇翔さん。しかも、グループ誕生時のエピソードまでそっくりで驚いたという。

「映画のなかで、SOMEDAYSのメンバー5人が駐車場でダンスの練習をするシーンがありますが、実は僕らも公園でひたすら稽古をしていたんです。スタジオのように鏡もなく、メンバー同士で間違いを指摘し合って・・・・・・まるで13年前の自分たちを見ているようでした(笑)」

 勇翔さん自身、幼少時はまわりとの環境の違いを卑下したこともあったが、夢を求めて17歳で芸能界に入り、今は家族のような存在であるグループメンバーとともに目標に向かって突き進んでいる(映画ではメンバー3人も共演)。映画で伝えたいこともまた同じ。「今作が、夢を諦めずに前へと進むきっかけになれば!」と声を弾ませる。

 プライベートで4年前からハマっているのは車の運転。それも競技性のあるスポーツ走行を楽しんでいるという。レースに参加するため国内A級ライセンスも取得。「車好きとして、役者として叶えたい夢は、走り屋がテーマの映画に出ること。漫画『頭文字(イニシャル)D』が昔から好きで、あんな世界観を持った作品に出演できたら最高です!」

文:みやじまなおみ 写真:安友康博(機関誌「済生」2023年10月)

映画『SOMEDAYS』

映画『SOMEDAYS』

さまざまな事情で家族に裏切られ、養護施設で育った5人が、SOMEDAYSとして世の中に認知され、成長していく姿を描くヒューマンドラマ。昨年11月に逝去した渡辺徹氏の遺作でもある。松平勇人と姉の香は、母を探しながら社会の片隅で生活していたが、かつての仲間(良太、光、洋介)と再会し、当時の夢だった音楽活動を開始する。本当の家族のようになった5人は、行く先々で問題に直面している家族にも影響を与え始める・・・・・・。

●監督・撮影:曽根剛
●脚本:森田剛行
●出演:西尾まう、勇翔、辻本達規、平松賢人、本田剛文、渡辺徹、東ちづる、西村知美 ほか
2023年10月13日(金)よりHUMAXシネマズ他全国順次公開

勇翔 さん


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