社会福祉法人 恩賜財団 済生会(しゃかいふくしほうじん おんしざいだん さいせいかい)社会福祉法人 恩賜財団 済生会(しゃかいふくしほうじん おんしざいだん さいせいかい)

2017.09.01

山田 裕貴 さん

山田 裕貴 さん
役に没頭し”役を生きる”のが俳優。「そのためにやれることは全部やります!」

実力派俳優として人気急上昇中の山田裕貴さん。普段から心がけているのは「芝居を演じるのではなく、本気で役を生きる」。しかし、そんな前向きな言葉とは裏腹に、悔しい思いからこの世界に飛び込んだといいます。自分を変えた父のひと言。そして、この先の目標は?

実力派俳優として人気急上昇中の山田裕貴さん。
普段から心がけているのは
「芝居を演じるのではなく、本気で役を生きる」。
しかし、そんな前向きな言葉とは裏腹に、
悔しい思いからこの世界に飛び込んだといいます。
自分を変えた父のひと言。そして、この先の目標は?

プロ野球選手になる夢をあきらめ、俳優を目指したという。

「父親がプロ野球選手(現・広島東洋カープの山田和利コーチ)で、自分も当たり前のように野球をやっていましたが、結果を出せず中学で挫折してしまいました。そのとき、『なぜ自分でやると決めたことを自分から投げ出したんだ?』と父に言われたひと言が頭から離れず、高校3年の夏、自校の応援で甲子園にいる自分が不甲斐なくて涙が止まりませんでした。この悔しさを乗り越えるには次にやると決めたことをとことんやり抜くしかない。俳優を選んだのは、テレビに出る回数なら父を超えられるかもしれないと思ったからです。この道を行くと決めたからには、上を目指してやれることは全部やろうと思っています」

その言葉を裏付ける役づくりが「役を生きる」。9月に公開される映画『トモダチゲーム』では、真冬の洞窟で寒さに耐えながら親友が届けてくれる食料を待つ役柄に自分を合わせて、2日間食べ物を一切口にせず、カイロも貼らずに撮影に臨んだという。

「今回はウソをつき続けて友達をだます役だったせいか、役に入り込みすぎて苦しさが顔ににじみ出ていたらしいです。メイクさんに『どうしちゃったの?』と言われてハッとしました」

強いまなざしが印象的で硬派に見えるが、実はムードメーカー。声も大きくオープンな性格だ。

「この人と友達になりたいと思ったら、自分から心を開いて何でも話しますね。仲がいい人とご飯を食べるようになったら、『家の近くにきて!』と気軽に声をかけます。『トモダチゲーム』で共演した吉沢亮さんも来てくれました(笑)」と笑顔を見せた。

文:みやじまなおみ 写真:広田成太(機関誌「済生」2017年9月)
ヘアメイク:松田蓉子
スタイリスト:小田優士(Creative GUILD)
衣裳協力:semoh(03-6451-0705)、EGO TRIPPING(03-6434-9929)

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『トモダチゲーム 劇場版 FINAL』

『トモダチゲーム 劇場版 FINAL』
©「トモダチゲーム」製作委員会

「トモダチゲーム」のドラマ版、劇場版に続く劇場版FINALでゲームはついにクライマックスへ。友達の借金を返済するため「トモダチゲーム」に参加した片切友一(ゆういち)、美笠天智(てんじ)ら5人の仲間。「コックリさんゲーム」に続き「陰口スゴロク」もクリアした彼らはついに自分たちをトモダチゲームに引きずり込んだ裏切り者が美笠であることをつきとめる。しかし、友一は自らもっとも過酷な最終ゲームにコマを進め、改心した美笠もまた同じ道を選ぶ。最終ゲームは「友情かくれんぼ」。果たして二人はゲームをクリアし借金を返済することができるのか? そして、本当の裏切り者は…?

●原作:山口ミコト・佐藤友生「トモダチゲーム」(講談社『別冊マガジン』連載)
●脚本:永江二朗、佐上佳嗣
●監督:永江二朗
●出演:吉沢亮、内田理央、山田裕貴、大倉士門、根本凪、久保田悠来 ほか
●2017年9月2日(土)よりシネ・リーブル池袋(東京)ほか全国順次ロードショー

山田 裕貴 さん