第155回 年の初めに
新しい年を迎えると、1年の目標を定めたくなる。
小さいころはたくさんの目標を考えて紙に書き、机の前に張り出したものだ。しかし10日も経たないうちに忘れてしまう。紙はいつの間に消えていた。
長年の習慣で今年も目標を考えてみた。昔と違い現実的な目標になる。私のような年齢になると、関心は、健康問題に集中する。
これまで毎晩5キロを速く歩くことが唯一の運動だった。これだけでは不十分だったようだ。高齢者になるほど筋肉に負荷をかける運動も必要だと教えられた。
昨年から行なっているのが朝晩100回のスクワットである。私の軽量級の体重では足腰に対する負荷は、大きくないので、意外と簡単に毎日ルーティンとして続けている。
脚の筋肉が少しは増えたような気になる。良好な血液検査結果は、スクワットの効果か?
これに気を良くして、腕や胸の筋肉も鍛えることが今年の目標だ。
50年前に買った2キロの鉄アレイは、どこかにしまい込んで見つからない。代わりに2リットルのペットボトルを両手に持って腕の上げ下ろし、横に開閉する。今は20回でも大変キツイ。慣れれば、30回はできそうだ。
昨年のスクワットと同様に効果は、期待できそうだ。小さいころと違い、今年の目標は、計画倒れにはならないだろう。
1年の始まりに今年の社会の動きを予想する。今年の予想は、比較的簡単だ。2~3年前の年初の新聞には有識者は、そろって不透明な時代と話していたが、今年は聞かない。大企業のトップの発言は、明るい希望に満ちている。
しかし、私は、楽観的にはなれない。トランプ政権の動向、日中関係、物価・金利高、自然災害の発生など不安定要素が立ち込める。
これまで接してきた障害者、重い病気を抱える人、寄せ場の居住者、ホームレス、刑務所からの出所者など社会の片隅でひっそりと暮らす人たちの暮らしは、もっと厳しくなると心配される。
今年は、こんな厳しい状況と向き合う年になるのではないだろうか。
すみたに・しげる
1946年富山県高岡市生まれ。69年東京大学法学部卒業、厚生省に入る。自治省、総務庁、在英日本大使館、厚生省社会・援護局長などを経て2003年環境事務次官に就任。08年5月から済生会理事長。現在、日本障害者リハビリテーション協会会長、富山国際大学客員教授なども務めている。著書に「環境福祉学の理論と実践」(編著)「社会福祉の原理と課題」など多数。
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