済生会は、明治天皇が医療によって生活困窮者を救済しようと明治44(1911)年に設立しました。100年以上にわたる活動をふまえ、日本最大の社会福祉法人として全職員約64,000人が40都道府県で医療・保健・福祉活動を展開しています。
済生会は、405施設・437事業を運営し、66,000人が働く、日本最大の社会福祉法人です。全国の施設が連携し、ソーシャルインクルージョンの推進、最新の医療による地域貢献、医療と福祉のシームレスなサービス提供などに取り組んでいます。
主な症状やからだの部位・特徴、キーワード、病名から病気を調べることができます。症状ごとにその原因やメカニズム、関連する病気などを紹介し、それぞれの病気について早期発見のポイント、予防の基礎知識などを専門医が解説します。
全国の済生会では初期臨床研修医・専攻医・常勤医師、看護師、専門職、事務職や看護学生を募集しています。医療・保健・福祉にかかわる幅広い領域において、地域に密着した現場で活躍できます。
一般の方の心身の健康や暮らしの役に立つ情報を発信中。「症状別病気解説」をはじめとして、特集記事や家族で楽しめる動画など、さまざまなコンテンツを展開しています。
済生会保健・医療・福祉総合研究所が2月25日、本部事務局のある東京都港区の三田国際ビル26階に開設されました。所長は、済生会の炭谷茂理事長が兼務します。
済生会総研は、研究と人材開発の2部門で構成。済生会創設以来106年にわたって掲げる生活困窮者支援という理念を新しい時代に即応させる効果的な手法を研究開発し、また、その理念を医療・福祉の現場で体現できる人材を育成して日本最大の社会福祉法人としての責務を果たすのに寄与していくのが目的です。
午前11時30分、炭谷所長らによる所名プレートの除幕が行われ、続いて関係者や報道陣への研究所内覧会が開かれました。
午後からは約140人が出席し、近くのプリンスパークタワーホテルで開設記念式典。式辞、全国済生会病院長会の園田孝志会長(佐賀・唐津病院長)、元済生会総研基本構想委員会の岡留健一郎委員長(福岡総合病院長)、済生会理事でもある大乗淑徳学園の長谷川匡俊理事長らによる祝辞に続き、「総研に期待すること」と題してシンポジウムが行われました。
シンポジストは、厚生省時代に戦後日本の福祉を転換する、「措置から契約へ」という現在の基本政策を立案した炭谷所長を座長に、社会福祉学の岡本民夫同志社大学名誉教授、医療・福祉分野が経済や雇用面で果たす役割の研究等で知られる佐藤敏信久留米大学特命教授の3人。「済生会が置かれている公益と経営の両立という難しい問題の研究が使命」「現代の貧困は複合化しており、これに対応できる人材育成が必要」「日本最大の社会福祉法人という利点を生かし、量的な解析結果を現場に生かしてほしい」などと、それぞれの分野から今後、総研及び済生会が果たしていく役割について意見を交わし、期待を述べました。
午後4時からは記念祝賀会も開かれ、済生会総研の門出を祝いました。
済生会総研準備室長:百瀬 良彦