社会福祉法人 恩賜財団 済生会(しゃかいふくしほうじん おんしざいだん さいせいかい)社会福祉法人 恩賜財団 済生会(しゃかいふくしほうじん おんしざいだん さいせいかい)

済生春秋

2025.04.11

第146回 ひと言の魔力

 球春がスタートした。日本人の関心は、大リーグの方が日本のプロ野球を上回っている。  大リーグのプレイを見ていると、パワーが日本と全然違う。力対力で勝負する。試合のスピードアップが重視されている。見ている方は退屈しないが […]

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2025.03.11

第145回 穏やかな船旅

 船旅と言っても大分県臼杵(うすき)港から愛媛県八幡浜(やわたはま)港までの2時間20分のフェリー船である。2月中旬、宮崎県高鍋町と門川町の用務を終えて、松山市での済生会総会・学会に参加するためである。  瀬戸内海は穏や […]

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2025.02.10

第144回 誕生日の情景

 ある日の夕方、美しい花が届いた。長く交流のある在日コリアンの友人からだ。「明日は誕生日だったのか」と気づく。  妻は、尾頭付きの鯛の塩焼きと赤飯で祝ってくれた。安月給の時は、ぜいたくはできなかったが、結婚以来ずっとお祝 […]

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2025.01.09

第143回 星への想い

 元日を挟んで東京の夜空は、たくさんの星が輝いていた。大気が澄み切り、夜間照明が少ないためだろう。オリオン座、おおいぬ座、おうし座など多くの星座を肉眼で確認できた。  小さいころからおおいぬ座のシリウスが好きだった。恒星 […]

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2024.12.09

第142回 晩秋の韓国

 想像したよりも暖かだった。日本と同じスーツで十分だった。アメリカ人だろうか観光客には半袖姿の人もいた。  「非常戒厳」による混乱前の11月中旬だったか、4度目の、妻と一緒の韓国旅行である。最初は、18年前の12月中旬で […]

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2024.11.05

第141回 感傷旅行

 最近、思い出の土地をもう一度訪れたいという気持ちに駆られる。  今から45年ほど前、福井県庁に出向し3年間福井市で過ごした。土日もなく、深夜に及ぶ仕事が多かった霞が関での生活に比べると、別世界だった。ゆったりとした日々 […]

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2024.10.07

第140回 ムダを省く生き方

 もう「笑点」か。夕方のテレビを見ると、いつも感じる。つい先日見たように感じる。  年齢を重ねると時間が早く過ぎると昔、老人がこぼしていたが、自分が実感する身になった。相当以前に「チコちゃんに𠮟られる!」でこのテーマを扱 […]

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2024.09.12

第139回 栄華の跡

 今年も夏は、過ぎていく。今年は、昨年よりも厳しい夏だった。台風の襲来や南海トラフ地震注意報の発令があったが、海水浴場にはたくさんの人が押し掛けた。  夏休みが終わった今ごろは、静寂さを取り戻しただろうか。  50年ほど […]

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2024.08.08

第138回 祭りの遠景

 8月に入ると方々(ほうぼう)から祭りの音が聞こえてくる。新型コロナで中断していた祭りが各地で再開され、参加者は、以前より増えたようだ。  浴衣姿の若い子が目立つ。外国人が多くなったのも大きな変化だ。町は、活気を取り戻し […]

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2024.07.04

第137回 集中力の魔術

6月末、富山市での用務を終え、帰京するため、北陸新幹線の上り電車をプラットホームで待っていた。

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