済生会は、明治天皇が医療によって生活困窮者を救済しようと明治44(1911)年に設立しました。100年以上にわたる活動をふまえ、日本最大の社会福祉法人として全職員約64,000人が40都道府県で医療・保健・福祉活動を展開しています。
済生会は、405施設・437事業を運営し、66,000人が働く、日本最大の社会福祉法人です。全国の施設が連携し、ソーシャルインクルージョンの推進、最新の医療による地域貢献、医療と福祉のシームレスなサービス提供などに取り組んでいます。
主な症状やからだの部位・特徴、キーワード、病名から病気を調べることができます。症状ごとにその原因やメカニズム、関連する病気などを紹介し、それぞれの病気について早期発見のポイント、予防の基礎知識などを専門医が解説します。
全国の済生会では初期臨床研修医・専攻医・常勤医師、看護師、専門職、事務職や看護学生を募集しています。医療・保健・福祉にかかわる幅広い領域において、地域に密着した現場で活躍できます。
一般の方の心身の健康や暮らしの役に立つ情報を発信中。「症状別病気解説」をはじめとして、特集記事や家族で楽しめる動画など、さまざまなコンテンツを展開しています。
リンパ浮腫の治療・療養に携わる人を対象にした「リンパ浮腫研修会」が、6月から埼玉県の済生会川口総合病院で始まります。開講は18日の予定で、今後、毎週木曜日に午前8時半から1日かけて行われます。受講料は無料で、資格を満たしていればどなたでも参加できます。
リンパ浮腫は、リンパ管を流れるリンパ液が滞ることで起こる、腕や足などのむくみです。がんが転移したリンパ節を取り除いたり、放射線治療をしたりすることで生じやすいため、乳がんや子宮がん、前立腺がんなどの治療による後遺症の一つとしても知られています。
来訪したオ大・アレックス医師と三原医長(左から2人目)
当院にはリンパ浮腫専門外来があり、血管外科医2人、形成外科医2人、医療リンパドレナージセラピスト、理学療法士、管理栄養士が専門チームとして治療に携わっています。リンパシンチグラフィ及びICGリンパ管造影検査で患者さんそれぞれのリンパ機能を評価して最適な治療法を選択。手術の場合は低侵襲の顕微鏡下リンパ管細静脈吻合術(LVA)と弾性ストッキング等の併用で治療に当たるのが特長です。合併症でもある蜂窩織炎(ほうかしきえん)という炎症の発生率も抑制しています。2014年にはイギリス・オックスフォード大学やイタリア・シエナ大学、国内では慶応大学等からも医師の方々が見学に来られました。
研修会は、血管外来の三原誠医長がプログラム構成を担当。手術見学・講義・実技演習などが盛り込まれ、研修会はリンパ浮腫療法士(LT)認定機構の更新講習会としての認定を受けています。治療技術のさらなる向上を目指されている方、リンパ外科治療に興味をお持ちの方、蜂窩織炎の対処に苦慮されている医療者等の参加をお待ちしています。詳細は血管外科リンパ浮腫専門外来をご覧ください。
済生会川口総合病院 済生記者:小川真由美