社会福祉法人 恩賜財団 済生会(しゃかいふくしほうじん おんしざいだん さいせいかい)
2016.10.04

避難区域の福島・山木屋で診療所が再開



東京電力福島第一原発の事故により避難区域となっている福島県川俣町山木屋地区で10月3日、地区内唯一の診療所「川俣町国民健康保険山木屋診療所」が5年4カ月ぶりに診療を再開しました。

診療日は週2回、月曜日の午後2時から4時と水曜日の午前10時から午後12時。川俣町にある済生会川俣病院の医師、看護師、事務員1人ずつが交代で勤務します。

山木屋診療所は、川俣病院が平成18年9月1日から同町の指定を受け、運営していました。しかし、東日本大震災後の23年4月22日、居住し続けた場合の放射線の年間積算線量が国の基準を超える恐れがあったため山木屋地区は避難区域に指定され、同診療所も6月1日から休診を余儀なくされていました。

この度、国が同地区の居住制限・避難指示を平成29年3月末に解除する方針を示したことを受け、川俣町は住民の帰還に向けた環境整備に取り掛かり、川俣病院に山木屋診療所の運営を要請しました。避難指示解除に向けた準備宿泊の登録者は10月3日時点で44世帯123人、同地区人口の約10%にあたります。

10月3日、診療前に再開所式が開かれました。診療所所長に再任された大庭敬・川俣病院副院長は「5年前、患者さんからは『閉診ではなく休診であってほしい』との声がありました。この5年間は被災された方々にとって長く、つらい時期であったと思います。住民の健康を守り、優しさと安心のある診療を提供し、山木屋の方々の生き方を支援する拠点にしていきたい」と挨拶しました。

初日の受診者は7人。「山木屋(診療所)が始まったから安心だなぁ。ここで診てもらえることに感謝だよ」と笑顔で話していました。

済生会川俣病院総務課:八幡 亮平

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