済生会は、明治天皇が医療によって生活困窮者を救済しようと明治44(1911)年に設立しました。100年以上にわたる活動をふまえ、日本最大の社会福祉法人として全職員約64,000人が40都道府県で医療・保健・福祉活動を展開しています。
済生会は、405施設・437事業を運営し、66,000人が働く、日本最大の社会福祉法人です。全国の施設が連携し、ソーシャルインクルージョンの推進、最新の医療による地域貢献、医療と福祉のシームレスなサービス提供などに取り組んでいます。
主な症状やからだの部位・特徴、キーワード、病名から病気を調べることができます。症状ごとにその原因やメカニズム、関連する病気などを紹介し、それぞれの病気について早期発見のポイント、予防の基礎知識などを専門医が解説します。
全国の済生会では初期臨床研修医・専攻医・常勤医師、看護師、専門職、事務職や看護学生を募集しています。医療・保健・福祉にかかわる幅広い領域において、地域に密着した現場で活躍できます。
一般の方の心身の健康や暮らしの役に立つ情報を発信中。「症状別病気解説」をはじめとして、特集記事や家族で楽しめる動画など、さまざまなコンテンツを展開しています。
済生会総裁の秋篠宮殿下が5月16日、東京都港区にある済生会中央病院をご訪問になり、完成したばかりの新主棟をご覧になりました。
同院は平成27年の開院100周年記念事業として、同14年から順次、建物の建て替えを始めました。17年には7階建ての新棟が、20年には4階建ての新外来棟が完成。今年4月に完成した新主棟は、14階建てで、救命救急センターや手術室、一般の病室、各検査室等が入っています。
秋篠宮殿下は、済生会・炭谷茂理事長、東京都済生会・南靖武支部長、同院・高木誠院長らが出迎える中、午前10時に同院にご到着。高木院長から新主棟の概要説明を受けられた後、棟内を回られました。
東京タワーを望む個室をご覧になった後、産科病棟のLDR(陣痛分娩室)に移動し、岸郁子・産婦人科部長から説明を受けられました。
同院では新主棟の完成に合わせ、9年ぶりに産科を再開するとともにLDRを3部屋、開設しました。通常、妊婦は、陣痛が始まったら陣痛室で待機し、その後、分娩室に移動し出産に臨みますが、LDRには専用のベッドが置かれており、陣痛・分娩を同じ場所で行うことができます。
続いてご覧になったのは「ハイブリッド手術室」。X線撮影装置が併設されており、主に心臓血管のカテーテル治療に使用されます。
この治療は、脚の付け根などの血管から挿入したカテーテルという細い管の位置を、X線撮影で確認しながら行います。血管が破れるなどのトラブルが発生した際、「ハイブリッド手術室」では、高度な衛生環境とともに、X線撮影装置をずらして無影灯に切り替えられるなどの機能があるため、速やかに手術に移行できます。 こうした廣谷隆副院長の説明に、秋篠宮殿下は「ステント(狭くなった血管を内側から広げる機器)」などの専門用語を交えながら質問されるなど、医療に関心を持たれているご様子でした。
MRI室では江田哲男・放射線技術課技師長代理が説明。新しく導入された、騒音の少ない最新鋭の3テスラMRIに、秋篠宮殿下は興味を持たれたようでした。
最後に1階の外来(待合室)をご覧になり、約1時間のご訪問を終えました。
済生会中央病院 広報室室長:佐藤 弘恵