済生会は、明治天皇が医療によって生活困窮者を救済しようと明治44(1911)年に設立しました。100年以上にわたる活動をふまえ、日本最大の社会福祉法人として全職員約64,000人が40都道府県で医療・保健・福祉活動を展開しています。
済生会は、405施設・437事業を運営し、66,000人が働く、日本最大の社会福祉法人です。全国の施設が連携し、ソーシャルインクルージョンの推進、最新の医療による地域貢献、医療と福祉のシームレスなサービス提供などに取り組んでいます。
主な症状やからだの部位・特徴、キーワード、病名から病気を調べることができます。症状ごとにその原因やメカニズム、関連する病気などを紹介し、それぞれの病気について早期発見のポイント、予防の基礎知識などを専門医が解説します。
全国の済生会では初期臨床研修医・専攻医・常勤医師、看護師、専門職、事務職や看護学生を募集しています。医療・保健・福祉にかかわる幅広い領域において、地域に密着した現場で活躍できます。
一般の方の心身の健康や暮らしの役に立つ情報を発信中。「症状別病気解説」をはじめとして、特集記事や家族で楽しめる動画など、さまざまなコンテンツを展開しています。
東京・九段の昭和館で、済生会創立25周年の記念ポスターが展示されています。
明治天皇の勅語(おことば)に基づき明治44年(1911)5月30日に発足した済生会は、昭和11年(1936)に創立25年を迎えました。このころ貧しい人たちに無償で医療を提供する活動は全国に広まっており、ポスターには「恩賜(おんし)の治療 津々浦々に」のコピーが見えます。メインの絵は洋画家・版画家の和田三造による花々ですが、当時、和田は東京美術学校(東京芸大)の図案科教授で、ポスター自体のデザインも担当した可能性があります。
25周年記念式典は昭和11年5月30日に開催する予定でした。しかし、2月26日、軍部の若手将校によるクーデター未遂の「二・二六(ににろく)事件」が発生。翌27日から首謀者らの死刑が執行された後の7月18日まで戒厳令が敷かれたことから式典は1年延期され、昭和12年5月26日に皇后陛下ご臨席の下、憲法記念館(明治記念館)で開かれました。
ポスターは11年に準備されていたものか12年に制作されたものか、記録はありませんが、式典に先立ち東京のデパートのショーウインドウや街角に貼り出されました。
昭和館は国立の施設で、激動の昭和を暮らした庶民の生活を中心にさまざまな展示が行なわれています。防空壕の中で爆撃機の飛行音や焼夷弾の投下音を体験できるコーナーや、8月15日にポツダム宣言を受諾した昭和天皇の終戦の「玉音放送」の全文をリアルな音で聞くこともできます。済生会のポスター展示は12月まで。地下鉄東西線・半蔵門線・都営新宿線「九段下」駅出口4から徒歩1分。入場料は大人300円。
本部事務局広報室