熊本で済生会学会・総会、全国から2,700人

　済生会総裁の秋篠宮皇嗣殿下御臨席の下、第76回済生会学会・令和5年度済生会総会が1月28日、熊本城ホールで開かれ、全国から約2,700人が参加しました。
　午後の総会では、潮谷義子済生会会長の挨拶の後、秋篠宮皇嗣殿下からおことばを賜りました。武見敬三厚生労働省大臣(代理・朝川知昭 同省社会・援護局長)や蒲島郁夫熊本県知事ら来賓の祝辞に続き、功労職員・永年勤続職員の表彰と令和の新時代に済生会が各地域でさらに飛躍していくため、患者・利用者に対するサービスの質の向上や、地域貢献など本会の名誉の向上に寄与した施設を表彰する「済生会令和賞」の表彰などが行なわれました。

　学会は、保健・医療・福祉の向上に資するため、済生会の病院や福祉施設が日常的に行なっている研究の成果を発表。全国の病院長が交代で学会長を務めるもので、今回は熊本病院の中尾浩一院長が務め、「命を支える杖になる―済生のこころとアウトリーチ―」をテーマに開かれました。
　午前8時45分に中尾院長が開会を宣言、続いて、潮谷会長が「済生会への大いなる期待―歴史に学ぶ、生命に向き合う―」と題した基調講演を、北里柴三郎記念館の北里英郎館長が「感染症の歴史と北里柴三郎の戦い」の特別講演を行ないました。

　シンポジウムでは、多職種協働によるチーム医療の促進やライフスタイルに応じた多様な勤務形態など、済生会の働き方改革を議論。そのほかに医師、看護師、薬剤師、社会福祉士、事務職員などが617題に及ぶ成果を発表しました。

　前日には、全国の済生会病院で臨床研修を受けている研修医が一堂に会する「合同セミナー」と、臨床研修プログラムをさらに魅力あるものにするための「臨床研修管理担当者研修」も開かれました。

済生会本部広報室　河内淳史