社会福祉法人 恩賜財団 済生会(しゃかいふくしほうじん おんしざいだん さいせいかい)社会福祉法人 恩賜財団 済生会(しゃかいふくしほうじん おんしざいだん さいせいかい)

2015.09.18

東日本豪雨にDMAT派遣、済生会からも4病院が


左から筆者(業務調整員)、菅谷益巳診療放射線技師(業務調整員)、 福井医師、小泉弘美看護師、大津裕子看護師左から筆者(業務調整員)、菅谷益巳診療放射線技師(業務調整員)、 福井医師、小泉弘美看護師、大津裕子看護師

茨城県常総市を流れる鬼怒川が氾濫(はんらん)してから9月17日で1週間。まだ2000人以上が避難生活を送っていると報道されています。
氾濫のあった10日から翌日にかけ水戸済生会総合病院DMAT(災害派遣医療チーム)は同県つくば市で活動しました。DMATは医師や看護師等で構成される医療チームです。

茨城県では10日10時、県から県内全DMATに「待機」の要請がありました。当院では、福井大治郎医師を中心に災害関連の情報収集に努めていたところ、21時10分に派遣要請がありました。待機隊員のうち5人(医師1、看護師2、診療放射線技師1、事務員1)でチームを編成。22時20分、医療機器等を積んだドクターカーで、つくば市にある筑波メディカルセンター病院に向かいました。
同病院は、DMATが活動する際の「参集及び活動拠点本部」として県が今回指定した災害拠点病院です。当院DMATは本部活動として、県内被災情報の収集や集結したDMATの派遣調整、医療支援等を、夜を徹して行いました。

仮眠をとる間もなく、11日も本部活動を継続します。朝、浸水で孤立状態にある常総市・きぬ医師会病院から入院患者の搬送依頼がありました。自衛隊がボートで、つくば市と常総市をつなぐ大和橋付近に搬送。他チームと手分けして水戸市・水戸医療センター等に救急車で搬送しました。
その後も活動を続け、新たに加わった他県のDMATに引き継ぎをし、15時15分に同センターを撤収しました。

済生会では川口総合病院栗橋病院横浜市東部病院もDMATを派遣。当院をはじめ神栖済生会病院龍ケ崎済生会病院茨城県立こども病院川口総合病院習志野病院も「災害支援ナース」等を派遣し、活動を続けています。

水戸済生会総合病院:医事一課 高倉 保

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