済生会は、明治天皇が医療によって生活困窮者を救済しようと明治44(1911)年に設立しました。100年以上にわたる活動をふまえ、日本最大の社会福祉法人として全職員約64,000人が40都道府県で医療・保健・福祉活動を展開しています。
済生会は、405施設・437事業を運営し、66,000人が働く、日本最大の社会福祉法人です。全国の施設が連携し、ソーシャルインクルージョンの推進、最新の医療による地域貢献、医療と福祉のシームレスなサービス提供などに取り組んでいます。
主な症状やからだの部位・特徴、キーワード、病名から病気を調べることができます。症状ごとにその原因やメカニズム、関連する病気などを紹介し、それぞれの病気について早期発見のポイント、予防の基礎知識などを専門医が解説します。
全国の済生会では初期臨床研修医・専攻医・常勤医師、看護師、専門職、事務職や看護学生を募集しています。医療・保健・福祉にかかわる幅広い領域において、地域に密着した現場で活躍できます。
一般の方の心身の健康や暮らしの役に立つ情報を発信中。「症状別病気解説」をはじめとして、特集記事や家族で楽しめる動画など、さまざまなコンテンツを展開しています。
働き盛りの地域住民を対象にした『睡眠時無呼吸症候群』について、無料の〝夜の健康教室〟が7月27日、新潟県済生会三条病院で開かれました。普段は昼間に開催している健康教室ですが、今回は午後7時からスタートし30代~80代の幅広い年齢層の31人が解説に耳を傾けました。
まず初めに、呼吸器内科の渡辺健雄医長が病気について説明をしました。「眠っているときに呼吸が止まる、目覚めても熟睡感が得られない、車の運転時に眠気を催す」などの症状がある方は、受診するようにと訴えました。
次に、桑原喜久男臨床検査技師が「睡眠時のいびき音や呼吸状態等を自宅で検査する簡易検査と、病院に一晩入院して口や鼻の気流、脳波等を調べる精密検査」などの検査方法を説明しました。ポイントとしては、SPO2(酸素飽和濃度)の値を注意するようにという事で、医療機器を用いて実演しながら解説しました。
最後に、睡眠時無呼吸症候群と診断された場合の治療法について、浅野晴美臨床検査技師が「就寝時に気道を確保するため口腔内装具を装着するマウスピース療法、就寝時にエアチューブ付きのマスクを装着して鼻から気道へと空気を送り込むCPAP(シーパップ)療法」などの解説をしました。
講演後には質問コーナーやCPAPのデモ機に触れてみる時間を設け、参加者からは「いびきは気にしていましたが、これまで重大なことではないと考えていました。話を聞いて受診しようと思いました。」などのコメントがありました。
済生会三条病院 済生記者:小林 誠