倦怠感・だるさ
この症状が現れる主な病気 88件
- 自律神経失調症
- 起立性調節障害
- 膠原病
- 蜂窩織炎
- 尿毒症
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- 扁桃炎
- 急性腎不全
- 副腎機能不全
- 鉄欠乏性貧血
- 慢性腎不全
- 月経前不快気分障害(PMDD)
- 腸腰筋膿瘍
- 線維筋痛症
- 化膿性脊椎炎・脊椎カリエス
- 季節性感情障害(SAD)
- 悪性リンパ腫
- 低髄液圧症候群
- 巨赤芽球性貧血
- 化膿性関節炎
- 急性心筋炎
- マイコプラズマ肺炎
- 肝機能障害
- 肺膿瘍
- 糖尿病
- 甲状腺機能低下症
- 性器ヘルペス感染症
- 橋本病
- 急性肝炎
- 再生不良性貧血
- 急性白血病
- 糖尿病腎症
- 低血圧
- 感染性心内膜炎
- 不整脈
- リンパ浮腫
- 腎硬化症
- 睡眠時無呼吸症候群
- 原発性副腎皮質機能低下症(アジソン病)
- 骨髄異形成症候群
- 血管性認知症
- 原田病
- 不眠症
- 非結核性抗酸菌症
- 小児がん(子どものがん)
- 慢性肝炎
- 糖尿病ケトアシドーシス
- 肺高血圧症
- 肺がん
- 収縮性心膜炎
- 慢性腎臓病(CKD)
- B型肝炎
- 慢性骨髄性白血病
- 高浸透圧高血糖症候群
- せん妄
- 肺結核
- エプスタイン病
- 赤痢
- サルコイドーシス
- A型肝炎
- 結節性多発動脈炎
- 僧帽弁狭窄症
- 全般不安症(GAD)
- 胆道がん
- 麻疹
- ジフテリア
- 熱中症(CL用)
- 自己免疫性肝炎
- 多血症
- 狂犬病
- 赤芽球癆
- マラリア
- 黄疸
- 中枢性尿崩症
- 薬剤性肝障害
- 強直性脊椎炎
- 発作性夜間ヘモグロビン尿症(PNH)
- 転換性障害
- 気管支肺炎
- 薬剤性腸炎
- 唾液腺炎
- 巨細胞性動脈炎
- トキソプラズマ症
- 猫ひっかき病(バルトネラ症)
- E型肝炎
- 本態性血小板血症
- 心アミロイドーシス
- 慢性リンパ性白血病
- 重症熱性血小板減少症候群(SFTS)
人間の身体には、体内環境を一定の状態に保ち続けようとするしくみがあります。この状態を保つために休息が必要になると、体が重くて力が入らない、何もする気になれないなどの倦怠感・だるさの症状が現れます。
倦怠感やだるさには、過労、睡眠不足、不規則な生活、精神的なストレスの蓄積、栄養不足といった日常生活から生じるものがあります。これらは、規則正しい生活、栄養バランスのとれた食事、心身のリフレッシュ、十分な休養、適度な運動によって予防・解消できることがあります。激しい運動や過度な労働など、身体を動かしたときに生じる倦怠感やだるさは、ゆっくり休養すると数日で回復します。
どんな人に、どんなときに現れるか
倦怠感やだるさは、男女問わず幅広い年齢層にみられます。下記のようなときに現れることがあります。
- 運動や労働で身体を酷使したとき
- 睡眠不足のとき
- 偏った食事が続いているとき
- 精神的なストレスが蓄積しているとき
- 病気にかかっているとき
十分な休養をとることなどで回復しますが、休養しても倦怠感やだるさが解消されず、長い間持続する場合は、何らかの病気が背景にある場合があります。例えば、感染症、貧血、心臓や肝臓の病気、糖尿病や甲状腺機能異常、うつ病や心身症、低血圧、悪性腫瘍(がん)、睡眠時無呼吸症候群などです。医療機関を受診するようにしてください。
どんな病気が関係しているか
「倦怠感・だるさ」の症状が現れる主な病気の中で、発症頻度の高いもの、特徴的なもの、注意が必要なものをとりあげました。病気についてさらに知りたい場合はリンク先をご参照ください。
症状とその特徴 |
説明 |
疑われる主な病気 |
---|---|---|
・鼻水、鼻づまり ・発熱 ・頭痛 ・せき、痰 ・倦怠感 |
空気中のウイルスが気道内に入って増殖する。上気道に急性の炎症が起こる |
風邪 |
・発熱 ・倦怠感 ・黄疸 |
慢性肝炎(の増悪) |
|
・めまい ・頭痛 ・息切れ ・倦怠感 ・味覚障害 |
全身に酸素を運ぶ赤血球やヘモグロビンが不足する。約9割は鉄分不足による鉄欠乏性貧血 |
貧血 |
・起床時の頭痛 ・日中の眠気 ・倦怠感 ・記憶力や集中力の低下 ・気分の落ち込み |
睡眠中に無呼吸状態を繰り返すため、睡眠が浅くなり、体を休めることができない |
|
・喉の渇き ・頻尿 ・倦怠感 ・体重減少 ・神経障害 |
血糖値を下げるインスリンの分泌量が減ったり、働きが悪くなったりすることで、高血糖状態が続く |
|
・肩こり ・のぼせ ・倦怠感、だるさ ・めまい ・頭痛 |
女性ホルモンが急激に減少することで起こる。40歳代半ばに始まることが多い |
|
・全身の疲労感 ・倦怠感 ・筋肉痛 ・睡眠障害 ・発熱 ・頭痛 ・思考力低下 |
日常生活に支障をきたす強い疲労感が長期間続く。女性に多い |
慢性疲労症候群 |
・興味や喜びの喪失 ・気力の減退 ・食欲、睡眠などの変化 ・絶望感や無価値感など ・身体の痛みやだるさ |
こころの症状がほぼ毎日、2週間以上続き、生活に支障をきたす。身体の症状が出ることもある |
|
・朝に起きられない ・立ちくらみ、めまい ・頭痛 ・倦怠感 ・失神 |
思春期前後の小児に多くみられる。自律神経の機能が低下して循環器系の調節がうまくいかなくなる |
チェックポイント
(1)次のような症状の有無を確認する
- 症状はどのくらい続いているか
- 休養した後の回復の有無
- 尿の色に変化があるか
- 倦怠感・だるさ以外に気になる症状があるか(あればどのような症状か)
(2)次のような環境を確認する
- 眠れているか、いびきをかくか
- 体重に変化はあるか、食欲はあるか
- 飲んでいる薬やサプリメントの種類
- 既往歴はあるか
- 現在、患っている病気はあるか
- 生活の変化(ライフイベント)や精神的ストレスなどがあったか
解説:泉 学
済生会宇都宮病院
内科系診療部長補佐・総合診療科 主任診療科長
※所属・役職は本ページ公開当時のものです。異動等により変わる場合もありますので、ご了承ください。
※診断・治療を必要とする方は最寄りの医療機関やかかりつけ医にご相談ください。
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