発熱
この症状が現れる主な病気 112件
- 帯状疱疹
- 膠原病
- 蜂窩織炎
- 流行性耳下腺炎
- 虫垂炎
- ▼もっと見る▲閉じる
- 根尖性歯周炎
- 扁桃炎
- 反復性耳下腺炎
- 副腎機能不全
- 敗血症
- 誤嚥性肺炎
- 髄膜炎
- 馬尾(ばび)症候群
- 腎盂腎炎
- 腸腰筋膿瘍
- 化膿性脊椎炎・脊椎カリエス
- 心タンポナーデ
- 大腸憩室症
- 急性喉頭蓋炎
- 悪性リンパ腫
- 化膿性関節炎
- 急性心筋炎
- カンピロバクターによる感染性胃腸炎
- 精巣上体炎
- 脳炎
- 胆道感染症(胆のう炎・胆管炎)
- マイコプラズマ肺炎
- 甲状腺クリーゼ
- 肺膿瘍
- 小児片頭痛
- 性器ヘルペス感染症
- 真珠腫性中耳炎
- 急性膵炎(きゅうせいすいえん)
- 縦隔腫瘍
- 急性肝炎
- アルコール性肝炎
- A群溶血性レンサ球菌(溶連菌)咽頭炎
- RSウイルス感染症
- 過敏性肺炎
- 偽膜性大腸炎
- 直腸炎
- 急性白血病
- 全身性エリテマトーデス(SLE)
- 感染性心内膜炎
- 胆石
- ヘルパンギーナ
- 突発性発疹(小児バラ疹)
- 急性中耳炎
- 手足口病
- 汎発性(はんぱつせい)腹膜炎
- ヒトメタニューモウイルス感染症
- ユーイング肉腫
- 水痘
- 間質性腎炎
- 骨髄異形成症候群
- 潰瘍性大腸炎
- 非結核性抗酸菌症
- リウマチ熱
- 膵管内乳頭粘液性腫瘍(IPMN)
- 成人スチル病
- クローン病
- 小児がん(子どものがん)
- 腸結核
- 小児てんかんおよび熱性けいれん
- 肺がん
- インフルエンザ
- ノロウイルスによる感染性胃腸炎
- 膀胱尿管逆流症
- 新生児敗血症
- 川崎病
- 新生児肺炎
- せん妄
- 肺結核
- オウム病
- 赤痢
- サルコイドーシス
- A型肝炎
- 伝染性紅斑
- 結節性多発動脈炎
- デング熱
- 咽頭結膜熱(プール熱)
- 黄熱
- 麻疹
- 風疹
- SARS(重症急性呼吸器症候群)
- ジフテリア
- 熱中症(CL用)
- 髄膜炎菌感染症
- 狂犬病
- MERS(中東呼吸器症候群)
- マラリア
- 唾石症
- ポリオ
- 中枢性尿崩症
- 薬剤性肝障害
- 急性出血性結膜炎
- 混合性結合組織病(MCTD)
- 強直性脊椎炎
- 急性脳炎
- 気管支肺炎
- 薬剤性腸炎
- 唾液腺炎
- 門脈血栓症
- トキソプラズマ症
- 巨細胞性動脈炎
- 猫ひっかき病(バルトネラ症)
- ウイルス性結膜炎
- ロタウイルス感染症
- 子宮付属器炎
- E型肝炎
- 慢性リンパ性白血病
- 重症熱性血小板減少症候群(SFTS)
発熱とは、体温が上昇している状態のことをいいます。私たちの体温は、通常時は脳内の視床下部にある「体温調節中枢」の働きによって、一定の範囲(平熱)に保たれています。ところが、さまざまな原因によって体温調節中枢の設定温度が高くなると、発熱が生じます。
発熱の原因として、主に下記のようなことが考えられます。
- 細菌やウイルスへの感染(免疫機能を高めるための生体防御反応)
- 炎症を起こす病気(自己免疫疾患など)
- 悪性腫瘍(がん)
- 薬剤の副作用
また、発熱の進行で懸念されるのが、脱水症状です。発熱に伴って、通常みられるはずの発汗がむしろ減って脇の下に湿り気がなくなったり、口の中まで乾いていたりということがあれば、脱水の進行が疑われます。脱水予防のため、水分と適度な塩分を補給することが大切です。特に高齢者はこの脱水症状が出にくいといわれており、症状を自覚する前に補給した方がよいでしょう。
どんな人に、どんなときに現れるか
どの年代、性別の人でも発熱は起こります。ほとんどの場合、風邪などの感染症の症状として発熱しますが、自己免疫疾患や悪性腫瘍(がん)といった病気の症状として現れている場合もあるので、注意が必要です。
どんな病気が関係しているか
「発熱」の症状が現れる主な病気の中で発症頻度の高いもの、特徴的なもの、注意が必要なものをとりあげました。病気についてさらに知りたい場合はリンク先をご参照ください。
症状とその特徴 |
説明 |
疑われる主な病気 |
---|---|---|
・発熱 ・腹痛 ・下痢 |
細菌やウイルス、寄生虫の感染により腸で炎症が起こる |
|
上記に加え、痛みが右下腹部に移動し、歩くと響く |
小腸と大腸の間にある虫垂(盲腸)に炎症が起こる。お腹が硬くなり、歩行やせきで痛みが増す |
|
・発熱 ・腰痛 ・頻尿 ・残尿感 |
膀胱を経て、通常の尿の経路を逆行する形で腎臓に到達し、細菌が増殖して炎症が起こる |
|
・発熱を繰り返す ・関節痛 |
免疫機能の異常により、全身の複数の臓器に炎症が起こる一連の疾患群 |
|
・発熱 ・倦怠感 ・声のかすれ |
細菌やウイルスの感染により炎症が起こる |
|
・発熱 ・腫れ、赤み |
細菌の感染により扁桃の周囲の組織に膿がたまる |
扁桃周囲膿瘍 |
・発熱を繰り返す ・悪寒 ・倦怠感 ・食欲不振 |
血液中に入った細菌が心臓の内部に感染巣を作り炎症が起こる |
|
・首が硬く曲げにくい ・けいれん ・意識障害 |
乳幼児期に起こりやすい。脳や髄膜(頭蓋骨と脳の間の膜)に細菌やウイルスが感染して炎症が起こる |
|
・発熱 ・悪寒 ・意識障害 |
細菌やウイルスの感染による炎症が全身に広がり臓器障害が起こる。重症だと生命に関わる |
チェックポイント
(1)次のような症状の有無を確認する
- 38℃を超える体温があるか
- 発熱がどのくらい続いているか
- 解熱を認めるときはあるか
- 頻脈(90回/分以上)がみられるか
- 脱水症状は起こっていないか
- そのほか、気になる症状はあるか(声のかすれ、関節痛、嘔吐、下痢など)
- 食事はとれているか、体重減少はあるか
(2)次のような環境を確認する
- 飲んでいる薬やサプリメントの種類
- 感染症の患者との接触があったか
- 海外渡航歴
- 周りに同じような症状の人はいたか
解説:泉 学
済生会宇都宮病院
内科系診療部長補佐・総合診療科 主任診療科長
※所属・役職は本ページ公開当時のものです。異動等により変わる場合もありますので、ご了承ください。
※診断・治療を必要とする方は最寄りの医療機関やかかりつけ医にご相談ください。
関連記事
本態性血小板血症(病名から探す | 2025.3.26)
ロタウイルス感染症(病名から探す | 2024.7.31)
髄膜炎菌感染症(病名から探す | 2022.10.26)
狂犬病(病名から探す | 2022.7.20)
新型コロナ対策ももちろんだけど…… 冬はウイルスによる感染性胃腸炎にご用心!(病気解説特集 | 2021.12.2)
急性心筋炎(病名から探す | 2021.11.24)
汎発性(はんぱつせい)腹膜炎(病名から探す | 2021.11.10)
原発性副腎皮質機能低下症(アジソン病)(病名から探す | 2021.9.15)
小児がん(子どものがん)(病名から探す | 2021.8.18)
大腸憩室症(病名から探す | 2021.5.26)
急性喉頭蓋炎(病名から探す | 2020.10.7)
子どもの急性胃腸炎(病名から探す | 2013.11.25)