社会福祉法人 恩賜財団 済生会(しゃかいふくしほうじん おんしざいだん さいせいかい)

頭痛

Headache

頭痛には、日常的によく起こり、安静にすれば軽快するものから、対応が遅れると命に危険が及ぶものもあります。特に、くも膜下出血や脳出血などは一刻も早く治療を受ける必要があります。突然の痛み、経験したことのない激しい痛み、最初の頭痛が進行し症状が変わった場合はその可能性があります。

チェックポイント

(1) 次のような症状の有無を確認する
・体の半分に麻痺が発生 ・呂律が回らない ・意識障害 ・視力低下 ・発熱と嘔吐(おうと) ・コントロール不良の高血圧 ・眼球の充血

(2) 次のような病歴の有無を確認する
・悪性腫瘍 ・免疫不全 ・頭部打撲(1~2カ月以内)

症状別解説 代表的な病気での典型的な症状経過を示します。

1.初めて経験する強烈な頭痛
対応が遅れると生命の危険があるものや、重症化したり、後遺障害が残ったりするものがあります。強い頭痛が突然起こって持続する(秒単位から数分で最高になり、嘔吐を伴う場合、くも膜下出血が疑われます。片側の後頭部に痛みが突然起こって持続する場合、椎骨動脈解離が疑われます。

疑われる病気

2.一日単位で悪化する頭痛
発熱があり、徐々に頭痛が悪化する場合、髄膜炎が疑われます。針で刺されるようなピリピリする痛みが起こり、額や頭髪部に水疱が現れた場合、帯状疱疹が疑われます。(風邪が治っても)鼻が詰まって、前頭部に重い感じが残る場合、副鼻腔炎が疑われます。

疑われる病気

3.繰り返す頭痛
頭の片側で頭痛が脈に合わせて規則的に起こって、4時間~3日間持続する場合、片頭痛が疑われます。片側のえぐられるような耐え難い痛みが15分~3時間持続し、短期間に繰り返す場合、群発性頭痛が疑われます。肩や頸(くび)の凝りが続き、入浴やマッサージで痛みが軽快する場合、緊張性頭痛が疑われます。

疑われる病気

その他 頭痛に関連する病気

中村隆志

解説:中村 隆志 
済生会滋賀県病院 院長代行
医学博士、日本内科学会総合内科専門医・指導医

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