社会福祉法人 恩賜財団 済生会(しゃかいふくしほうじん おんしざいだん さいせいかい)社会福祉法人 恩賜財団 済生会(しゃかいふくしほうじん おんしざいだん さいせいかい)

2024.09.20

総裁 秋篠宮皇嗣殿下が大阪府・大淀南医療福祉総合施設をご訪問

 済生会総裁の秋篠宮皇嗣殿下が9月19日、令和5年4月、大阪市北区に移転した大淀南医療福祉総合施設をご訪問になりました。

 殿下は、済生会・炭谷茂理事長、本部・松原了理事、大阪府済生会・三嶋理晃支部長、中津医療福祉センター・川嶋成乃亮総長らが出迎える中、午前11時40分頃同施設にご到着。川嶋総長らから施設の概要や特徴について説明を受けられた後、施設内を視察されました。

乳児院・保育士へのお声掛け
乳児院・保育士へのお声掛け

 はじめに、大阪乳児院を訪問し、今西裕子院長から「当院は全国的にも数少ない医療型乳児院であり、医療的ケアを必要とする乳幼児も多く受け入れており、看護師が多いのが特徴です」と説明しました。殿下は、プレイルームで乳幼児と一緒に遊んでいる保育士に、「子どもさんたちは、ふだんどのような生活をされていますか?」とお尋ねになり、「3か月までの子供はミルクや抱っこの時間がほとんどです。もう少し月齢を重ねると“ずりばい”を行ないます」と保育士より説明がありました。

特養・利用者さんへのお声掛け
特養・利用者さんへのお声掛け

 次に、中津特別養護老人ホーム喜久寿苑を訪問し、長谷川吉則苑長から、「従来型の大部屋からユニット型特養へ変わったことで、プライベートが保たれゆっくりとした日常生活が楽しめるようになり、ご自宅で過ごすような温かみと、入居者が自立した生活が送れるようになりました」と説明がありました。デイルームでは般若心経を1文字ずつなぞられている方、塗り絵をされている方、折り紙をされている方、習字をされている方など、入居者さん一人ひとりにお顔を寄せて声をかけられました。イチョウの葉の形を切り抜いて張り絵を作成されている入居者さんに対して殿下は、「見ごろは11月ですね、もう少しですね」と、お声かけされました。

病院・リハビリ患者さんへのお声掛け
病院・リハビリ患者さんへのお声掛け

 大阪北リハビリテーション病院では、植田真三久院長から、「当院はいつでも、どこでもリハビリが出来る施設を目指し建物の設計を行ないました」と説明を受けられました。その後、模擬生活空間スペースなどの機能が充実した作業療法室やスペースが拡充した理学療法室を見学しました。殿下はデイルームに集まった多くの入院患者さん、リハビリ患者さんに、入院生活やリハビリの内容の質問をされました。「腰の手術を行ない、最初は動けませんでしたが、リハビリのおかげで大分歩けるようになりました」「立つ練習をしています。少し動けるようになりました」「入院は快適です、食事もおいしいです」などのお話が患者さん方からありました。終わりに殿下は、「お大事になさってください」と声を掛けられました。

看護学生へのお声掛け
看護学生へのお声掛け

 最後に、大阪済生会中津看護専門学校を訪問、戸田常紀校長から、「大正7年に看護師養成所として発足し、100年以上の歴史を持ち、施薬救療の精神に基づき、人として、看護師としての資質を育む事を目標としています」との説明を受けられました。実習室では、10月に初めての病院実習がスタートする1年生とすでに実習経験のある2年生が一緒にバイタルチェックなどを行なう模様を見学。殿下からは、病院実習に向けて準備する点などの質問をされました。その後、病院実習に向けたグループディスカッションの模様を見学、各グループに声を掛けられました。殿下より「看護学校は楽しいですか」との質問に、看護学生は「楽しいです」と元気にお答えしました。緊張していた学生たちも、「殿下とお会いできて大変光栄です」と話していました。

 大淀南医療福祉総合施設は、中津病院に隣接していた福祉施設、看護学校等が老朽、狭隘化する中で、より快適な環境下でサービスを提供するために、令和5年4月に、新しい地域づくりが進められるJR大阪駅周辺地区に移転新設しました。乳児院、特養、病院、看護学校等を有する総合施設で、保健・医療・福祉の連携を図るなど、済生会独自の地域包括ケアシステムを構築・展開しています。

本部事務局

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