済生会は、明治天皇が医療によって生活困窮者を救済しようと明治44(1911)年に設立しました。100年以上にわたる活動をふまえ、日本最大の社会福祉法人として全職員約64,000人が40都道府県で医療・保健・福祉活動を展開しています。
済生会は、405施設・437事業を運営し、66,000人が働く、日本最大の社会福祉法人です。全国の施設が連携し、ソーシャルインクルージョンの推進、最新の医療による地域貢献、医療と福祉のシームレスなサービス提供などに取り組んでいます。
主な症状やからだの部位・特徴、キーワード、病名から病気を調べることができます。症状ごとにその原因やメカニズム、関連する病気などを紹介し、それぞれの病気について早期発見のポイント、予防の基礎知識などを専門医が解説します。
全国の済生会では初期臨床研修医・専攻医・常勤医師、看護師、専門職、事務職や看護学生を募集しています。医療・保健・福祉にかかわる幅広い領域において、地域に密着した現場で活躍できます。
一般の方の心身の健康や暮らしの役に立つ情報を発信中。「症状別病気解説」をはじめとして、特集記事や家族で楽しめる動画など、さまざまなコンテンツを展開しています。
昨年進水した新しい診療船「済生丸」が1月15日、岡山県笠岡市・北木島で建造後初めての巡回診療に就きました。初検診は骨密度測定が主で、高齢者の方15人が受診し、結果をもとに医師の指導を受けました。そのほか、受診者以外に島の人たちが訪れて船内を見学し、「通路が広くなったなあ」「エレベーターも付いとる」などと笑顔で話し合っていました。
済生丸は昭和37年、済生会創立50周年の記念社会貢献事業として初めて就航。岡山、広島、香川、愛媛4県の離島や陸上からのアクセスが困難な地域を巡って、医療に恵まれない人たちの診療・検診に当たってきました。船は更新を繰り返し、23年間任務に就き、老朽化した三世号は昨年11月末に引退しましたが、済生丸をモチーフにしたテレビドラマ「海の上の診療所」がオンエアされ、話題となりました。
後継の「済生丸100」は昨年8月に進水し、新たにマンモグラフィーを搭載したほか、X線機器や各種装置などをバージョンアップ。島民から要望が強かったエレベーターを設置し、車いすも利用できるように通路を広げるなど、バリアフリー化を図っています。
1月10日に岡山市の新岡山港で、14日には笠岡市の笠岡港で就航披露式を行い、15日午前10時ごろ、岡山市からやってきた岡山済生会総合病院の医療スタッフ4人が乗り込み、笠岡港を出港。約45分かけて北木島の豊浦地区の浮き桟橋に接岸し、島の人たちが乗船して骨密度検査を受けました。その結果を示しながら健康指導に当たった男性医師は「済生丸での巡回は3回目ですが、少し酔いました」と笑っていました。
検診は約1時間で終わり、午後1時半からは集会所で17人の高齢者の方を対象に、理学療法士が転倒予防の体操教室を1時間にわたって講義。参加した皆さんは、楽しそうに体を動かしていました。
新済生丸は、北木島を皮切りに瀬戸内海の巡回診療を本格化させていきます。
岡山済生会総合病院秘書広報室:中村 貴美子