済生会は、明治天皇が医療によって生活困窮者を救済しようと明治44(1911)年に設立しました。100年以上にわたる活動をふまえ、日本最大の社会福祉法人として全職員約66,000人が40都道府県で医療・保健・福祉活動を展開しています。
済生会は、405施設・437事業を運営し、66,000人が働く、日本最大の社会福祉法人です。全国の施設が連携し、ソーシャルインクルージョンの推進、最新の医療による地域貢献、医療と福祉のシームレスなサービス提供などに取り組んでいます。
主な症状やからだの部位・特徴、キーワード、病名から病気を調べることができます。症状ごとにその原因やメカニズム、関連する病気などを紹介し、それぞれの病気について早期発見のポイント、予防の基礎知識などを専門医が解説します。
全国の済生会では初期臨床研修医・専攻医・常勤医師、看護師、専門職、事務職や看護学生を募集しています。医療・保健・福祉にかかわる幅広い領域において、地域に密着した現場で活躍できます。
一般の方の心身の健康や暮らしの役に立つ情報を発信中。「症状別病気解説」をはじめとして、特集記事や家族で楽しめる動画など、さまざまなコンテンツを展開しています。
9年前、岡山済生会総合病院で出産された南米ボリビア人のスレマ・アリアス・マルティスさん(45歳)と、その時の娘さんミカエラ・サユリ・サルセド・アリアスちゃん(9歳)が6月30日、はるばる飛行機で35時間かけ当院に来てくださいました。
スレマさんは当時、岡山大学歯学部のドクターコースの留学生で5年間岡山に滞在、歯科医の免許を取得しました。滞在中に女児を出産、「サユリ」と名付け、赤ちゃんが4カ月のときに帰国し、現在、故国で開業しています。
今回の来日は「出産の時、お世話になった助産師さんの顔は覚えている。けれど名前が思い出せないので会えるかどうか分からない。でも会いたい!」との思いから。さらに、今、ボリビアの学校は冬休み中なので、サユリちゃんに自分が生まれた病院をどうしても見せたかったそうです。
当院のほうも9年間でスタッフが入れ替わり、名前が分からないと在籍していてもシフト勤務の関係で出会えない可能性があります。しかし……顔を出した多田幸子看護師長を一目見て、スレマさんが「ミラクル!」と叫びました。後は、涙、涙の再会となりました。
スレマさんからは「出産は大変だったけど、皆さんには本当によくしていただいた。ありがとうございました」との言葉をいただきました。
祖国から遠く離れた地での初めての出産。本当に心細かったことと思います。当院スタッフの心温まる看護が、時空を超えての〝里帰り〟につながったと確信しています。
岡山済生会総合病院 秘書広報課 毛利 陽子