済生会は、明治天皇が医療によって生活困窮者を救済しようと明治44(1911)年に設立しました。100年以上にわたる活動をふまえ、日本最大の社会福祉法人として全職員約64,000人が40都道府県で医療・保健・福祉活動を展開しています。
済生会は、405施設・437事業を運営し、66,000人が働く、日本最大の社会福祉法人です。全国の施設が連携し、ソーシャルインクルージョンの推進、最新の医療による地域貢献、医療と福祉のシームレスなサービス提供などに取り組んでいます。
主な症状やからだの部位・特徴、キーワード、病名から病気を調べることができます。症状ごとにその原因やメカニズム、関連する病気などを紹介し、それぞれの病気について早期発見のポイント、予防の基礎知識などを専門医が解説します。
全国の済生会では初期臨床研修医・専攻医・常勤医師、看護師、専門職、事務職や看護学生を募集しています。医療・保健・福祉にかかわる幅広い領域において、地域に密着した現場で活躍できます。
一般の方の心身の健康や暮らしの役に立つ情報を発信中。「症状別病気解説」をはじめとして、特集記事や家族で楽しめる動画など、さまざまなコンテンツを展開しています。
済生会総裁・秋篠宮文仁親王殿下御臨席の下、第69回済生会学会・平成28年度済生会総会が1月28、29日、パシフィコ横浜(国立大ホール・会議センター)で開かれ、全国から約2500人が参加しました。
29日の総会では、国歌斉唱、豊田章一郎済生会会長の挨拶に続いて、秋篠宮殿下から「おことば」を賜りました。定塚由美子厚生労働省社会・援護局長や中島正信神奈川県副知事ら来賓の祝辞の後、功労職員・永年勤続職員の表彰などが行われました。
学会は、総会に先立ち、済生会横浜市南部病院の今田敏夫院長を学会長に「済生会の伝統継承と未来への挑戦」をメーンテーマに開かれました。
基調講演は、武蔵野美術大学教授で医師の関野吉晴氏が、世界中を旅する中で出合ったアンデスやアマゾン、シベリア、エチオピアなどで現代医学が発達する前から存在する伝統医療の治療法や効果を紹介。関野氏は、人類の起源アフリカからユーラシア大陸を通り南米に到達した「人類の道のり」を約10年かけ遡行した探検家です。
シンポジウムは、熊本地震で経験した災害医療や、認知症ケアの取り組み、人材交流等の国際連携をテーマに、済生会として今後取り組むことを議論しました。また、医療・看護・薬剤等、現場で培った成果の発表、病院経営や地域連携の取り組みなど、493題に及ぶ発表がありました。
学会・総会に併せ、全国の済生会病院で臨床研修を受けている初期研修医の合同セミナーも行われました。
済生会横浜市南部病院 済生記者 工藤 恵