済生会は、明治天皇が医療によって生活困窮者を救済しようと明治44(1911)年に設立しました。100年以上にわたる活動をふまえ、日本最大の社会福祉法人として全職員約64,000人が40都道府県で医療・保健・福祉活動を展開しています。
済生会は、405施設・437事業を運営し、66,000人が働く、日本最大の社会福祉法人です。全国の施設が連携し、ソーシャルインクルージョンの推進、最新の医療による地域貢献、医療と福祉のシームレスなサービス提供などに取り組んでいます。
主な症状やからだの部位・特徴、キーワード、病名から病気を調べることができます。症状ごとにその原因やメカニズム、関連する病気などを紹介し、それぞれの病気について早期発見のポイント、予防の基礎知識などを専門医が解説します。
全国の済生会では初期臨床研修医・専攻医・常勤医師、看護師、専門職、事務職や看護学生を募集しています。医療・保健・福祉にかかわる幅広い領域において、地域に密着した現場で活躍できます。
一般の方の心身の健康や暮らしの役に立つ情報を発信中。「症状別病気解説」をはじめとして、特集記事や家族で楽しめる動画など、さまざまなコンテンツを展開しています。
三木学会長
医療従事者が医療・福祉の経営や管理について日頃の取り組みを発表し知見を高める、「日本医療マネジメント学会学術総会」が10月6~7日に、京都・みやこめっせ、ロームシアター京都などで開かれ、全国から約2,500人が参加しました。
22回目の今回は、済生会滋賀県病院の三木恒治院長が学会長を務め、「病院ビッグデータ革命~データ活用による「医療の質」「医療・介護連携」の飛躍(Leap)を求めて~」がテーマでした。ビッグデータやAIへの理解を深めることを目的とした本総会は、当初、6月26~27日に開催する予定でしたが、新型コロナウイルス感染症拡大の影響で延期されました。
6日は、三木学会長が講演で「病院は今、大再編時代を迎えている。病院や福祉施設が質の高い医療と介護を提供するためには、情報の管理と分析、そしてデータを有効活用して、健全な施設経営を実践することが求められる」と述べました。
基調講演では、同学会の宮﨑久義理事長が「学会活動の展望を考える-現状を踏まえて-」と題し、「空前の少子高齢化社会へ移行した日本の取り組みは、これからの世界にとっての指標となる。医療・福祉・介護に関わる多職種が参加するのが本学会の特徴。この2日間は各現場における課題解決の場として活用してほしい」と訴えました。
7日には、済生会の炭谷茂理事長が「済生会のSDGs(持続可能な開発目標)の取り組み」と題し講演。「済生会の理念とSDGsには多くの共通点がある。社会的な孤立や排除が進む中で済生会は人と人の結びつきを強くするためのソーシャルインクルージョンの活動を地域の皆さんと取り組んでいく」と訴え、無料低額診療事業や生活困窮者支援事業をはじめとする済生会の活動を紹介しました。
学会には、約1,000の演題が登録、済生会の医療従事者も多数参加し、シンポジウム等で日ごろの臨床での取り組みや成果を発表しました。
滋賀県病院 広報企画室 西澤真由美(済生記者)