社会福祉法人 恩賜財団 済生会(しゃかいふくしほうじん おんしざいだん さいせいかい)社会福祉法人 恩賜財団 済生会(しゃかいふくしほうじん おんしざいだん さいせいかい)

2018.05.23

熊本病院の「医療の質」、ヨーロッパで受賞

中尾浩一熊本病院はこのほど、「医療の質改善への長年の取り組み」が評価され、スイス・ローザンヌに本部を置くヨーロッパ品質管理協会(ESQR:European Society for Quality Research)から2018年度の「ベストプラクティス賞」を受賞しました。

当院は1996年に導入したクリニカルパスを用い、「患者中心の医療」「チーム医療」という二つの目標を実現してきました。今やクリニカルパスは連携病院まで含み、地域が一つのチームとなっています。2013年には、医療の国際的な第三者評価機関であるJCIの認証を受け、17年2月の更新時は不適格ゼロのハイスコアで審査をパス。質に対する病院全体の意識の高さが評価され、今回の受賞に至りました。同賞は、品質向上の手法の評価や研究を専門に活動しているESQRが、独自に世界中を調査し、様々な分野で顕著な質の改善が認められる企業・団体に、その功績をたたえて贈るものです。今回は世界52カ国の61団体が表彰されました。日本からは当院とサントリー・ビバレッジでした。

 

トロフィー

授賞式は5月12日、ベルギーの首都ブリュッセルで開かれ、中尾浩一院長がトロフィーを受け取りました。式も兼ねたガラ・ディナーで、中尾院長が記念講演。「これまでの我々の医療は我々自身の犠牲を前提とした日本的医療であった。少子高齢化・財源不足という問題に直面する今後は、様々な医療のコストを視野に入れた、価値の高い医療の構築を試みたい」と英語でスピーチしました。

熊本病院済生記者:牧通子

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