済生会は、明治天皇が医療によって生活困窮者を救済しようと明治44(1911)年に設立しました。100年以上にわたる活動をふまえ、日本最大の社会福祉法人として全職員約64,000人が40都道府県で医療・保健・福祉活動を展開しています。
済生会は、405施設・437事業を運営し、66,000人が働く、日本最大の社会福祉法人です。全国の施設が連携し、ソーシャルインクルージョンの推進、最新の医療による地域貢献、医療と福祉のシームレスなサービス提供などに取り組んでいます。
主な症状やからだの部位・特徴、キーワード、病名から病気を調べることができます。症状ごとにその原因やメカニズム、関連する病気などを紹介し、それぞれの病気について早期発見のポイント、予防の基礎知識などを専門医が解説します。
全国の済生会では初期臨床研修医・専攻医・常勤医師、看護師、専門職、事務職や看護学生を募集しています。医療・保健・福祉にかかわる幅広い領域において、地域に密着した現場で活躍できます。
一般の方の心身の健康や暮らしの役に立つ情報を発信中。「症状別病気解説」をはじめとして、特集記事や家族で楽しめる動画など、さまざまなコンテンツを展開しています。
済生会本部で説明する炭谷理事長(右)と松原理事
済生会は1月25日、総裁・秋篠宮皇嗣殿下に新型コロナウイルス感染症への対応状況をテレビ電話で説明しました。秋篠宮皇嗣殿下へのご説明は昨年5月に続いて2度目です。
ご説明は東京都港区の秋篠宮邸と済生会本部事務局及び本会の3病院を結んで行なわれ、本部事務局から炭谷茂理事長と松原了理事、〈埼玉〉川口総合病院の佐藤雅彦院長、〈大阪〉中津病院の川嶋成乃亮院長、〈福岡〉八幡総合病院の北村昌之院長が出席しました。
炭谷理事長は済生会病院の受け入れ状況、昨年策定した済生会の新型コロナへの対応方針、個人や企業・団体から寄せられた寄付などをご説明。佐藤院長は、「入院患者の重症度が上がっていることから職員は今まで以上ない緊張感で張り詰めた環境下で業務にあたっている。一息をつく場もなく疲弊感が強く漂っておりモチベーションの維持に苦労している」と述べました。
川嶋院長は、「大きな課題は高齢者の感染。重症化しやすいだけでなく、身体介助をしながらの診察には多くの人員を要する。治療後のリハビリ施設への転院についても、介護士などに対する感染管理の指導や教育が必要」と訴えました。北村院長は、「数少ない職員の中で重点医療機関としての役割を果たすため人員配置に苦慮している。感染拡大によって再び感染防護具が不足しないか危惧している」と話しました。
秋篠宮皇嗣殿下は各院長からの報告について、病院の対応を詳しくお聞きになるとともに、長期にわたり継続的に対応していくための体制維持の方策、病院では感染症に対する情報をどのように入手し職員へ周知しているのか、病院の経営状況などについて質問されました。
最後に「全国の済生会の職員には、このような状況下、苦労されていることも多いことでしょう。くれぐれもお体をお大事に。また、平素のご尽力を労いたく思います。」と激励されました。
広報室