済生会から大阪コロナ重症センターへ医師・看護師派遣
済生会は、大阪府が15日から新型コロナ患者の受け入れを始めた「大阪コロナ重症センター」に、大阪府支部千里病院千里救命救急センターから医師2人、同支部5病院から14人の看護師を派遣することになりました。看護師の内訳は、中津病院3人、吹田病院4人、野江病院1人、千里病院4人、泉尾病院2人。また、神奈川県支部神奈川県病院からも看護師1人の派遣が決まりました。
同センターは、感染拡大による重症者ベッドの不足に対処するため府立急性期総合医療センター内に開設したものです。オープンには看護師確保が課題でしたが、済生会は府からの要請に応え、いち早く派遣を決定。府は大阪府内の病院のほか、全国知事会、関西広域連合、NPO、自衛隊、府内大学病院等にも派遣を要請しています。
済生会大阪府支部の八つの病院では、3月から感染者の受け入れや他疾患の救急対応などに全力を挙げており、8病院では12月11日現在、合計66人の入院を受け入れ、検診・診察も行なっています。看護師の確保はひっ迫した状況が続いていますが、こうした中、大阪府看護協会からの要請を踏まえ、8病院の看護部長が事前に同センターへの協力を確認し合っていたことから今回の早期派遣が決まり、結果として府内の医療機関・府看護協会から派遣される看護師のうち5分の1は済生会が受け持つことになりました。
大阪府支部の岡上武支部長(吹田病院名誉院長)は「地域住民の命を守るという済生会の理念のもと、派遣する各病院がギリギリの中から何とか人材をねん出してくれました」と語っています。
済生会大阪府支部事務局