社会福祉法人 恩賜財団 済生会(しゃかいふくしほうじん おんしざいだん さいせいかい)
2020.12.08

有馬済生会会長死去、最後まで疲弊する医療現場に心砕き


 済生会の有馬朗人(ありま・あきと)会長が6日、死去しました。90歳でした。
 有馬会長は1930(昭和5)年、大阪市生まれ。東京大学理学部を卒業、同学部教授、89~93年には同大総長(学長)を務めました。98年7月の参院選で初当選し、小渕内閣で文部大臣に就任。後に科学技術庁長官も兼任しました。

 原子核物理学の研究で知られ、93年に米国物理学会の「ボナー賞」を日本人で初めて受賞。同年、日本学士院賞を受け、2010年には文化勲章を受章しました。
 理系の専門家であると同時に俳人としても著名で、学生時代に俳誌「ホトトギス」に入選し、高浜虚子の弟子・山口青邨(せいそん)に師事。句会「天為」を主宰し、18年には俳句の世界で最も権威があるとされる蛇笏(だこつ)賞を受賞しています。生前、「物理と俳句は両極端。両者が離れているから両立できたのでしょう」と語っていました。

 2017(平成29)年4月には、済生会の会長に就任。1911(明治44)年に当時の桂太郎首相が初代会長に就いて以来、13代目の会長でした。
 有馬会長の死去について済生会の炭谷茂理事長は「教育者、俳人、政治家、様々な分野で卓越した力を発揮された方で、医療・福祉分野で活動する本会でも貴重なご助言をいただきました。新型コロナ禍にあって、疲弊する現場の状況に心を砕いておられました。今はただ、ご冥福をお祈りするとともに、会長のご心配に応えられるよう、役職員一同、力を合わせてまいります」とコメントを発表しました。

広報室

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