済生会会長に初の女性、元熊本県知事の潮谷義子氏
済生会の会長に元熊本県知事の潮谷義子氏(しおたに・よしこ)が4月1日付で就任することが、3月18日、本会本部事務局(東京)で開いた理事会で決まりました。
潮谷氏は82歳。熊本・社会福祉法人慈愛園乳児ホーム施設長などの後、1999年熊本県副知事、2000年4月から2期8年同県知事を務めました。その後、長崎国際大学学長、日本社会事業大学理事長、社会福祉法人慈愛園理事長などを歴任し、現在、同園相談役。長く福祉畑を歩み、2013年から済生会理事を務めています。
潮谷氏は理事会で満場一致で会長に選任されました。潮谷氏は「歴代の会長は高名で社会的基盤のしっかりされた方々ばかりで、私でいいのか悩みました。新型コロナウイルス感染症、ウクライナの戦禍、大地震と続いていますが、これまでの歴史ではそうした災厄の後に社会が変わっており、済生会の役割は一層、重要になっていきます。微力ですが、皆さんと一緒に責任を果たしてまいります」と、受諾の挨拶を述べました。
済生会は2021年5月30日に創立110周年となりました。初代会長は桂太郎首相で、潮谷氏は第14代に当たります。第13代の元文部大臣・有馬朗人会長が2020年12月6日急逝し、会長は空位となっていました。
広報室