済生会は、明治天皇が医療によって生活困窮者を救済しようと明治44(1911)年に設立しました。100年以上にわたる活動をふまえ、日本最大の社会福祉法人として全職員約64,000人が40都道府県で医療・保健・福祉活動を展開しています。
済生会は、405施設・437事業を運営し、66,000人が働く、日本最大の社会福祉法人です。全国の施設が連携し、ソーシャルインクルージョンの推進、最新の医療による地域貢献、医療と福祉のシームレスなサービス提供などに取り組んでいます。
主な症状やからだの部位・特徴、キーワード、病名から病気を調べることができます。症状ごとにその原因やメカニズム、関連する病気などを紹介し、それぞれの病気について早期発見のポイント、予防の基礎知識などを専門医が解説します。
全国の済生会では初期臨床研修医・専攻医・常勤医師、看護師、専門職、事務職や看護学生を募集しています。医療・保健・福祉にかかわる幅広い領域において、地域に密着した現場で活躍できます。
一般の方の心身の健康や暮らしの役に立つ情報を発信中。「症状別病気解説」をはじめとして、特集記事や家族で楽しめる動画など、さまざまなコンテンツを展開しています。
もしばなゲーム
かみす防災アリーナ
<茨城>神栖済生会病院が2月28日、人生の最終段階における医療とケアを考えるイベント「済生会フェア・終活フェス2020」をかみす防災アリーナにて無観客オンラインで開催、YouTubeでライブ配信しました。当初は昨年12月5日に本会場で開催する予定でしたが、新型コロナ感染症の拡大により開催を延期していました。
終活とは自分の人生が終わるとき、どこでどのように過ごしたいか。家族や医療従事者らと事前に話し合い、それを共有することです。厚生労働省は「人生会議(アドバンス・ケア・プランニング)」と呼び、その普及・啓発活動を行なっています。当院は在宅医療・介護連携推進事業として2018年から神栖市、鹿島医師会、筑波大学総合診療科等と連携して終活フェスを実施、今回が3回目の開催です。
午後1時、石田進・神栖市長が「今日は自分の人生をちょっと立ち止まって振り向いてほしい。済生会フェアは地域の医療を考える契機にもなると思う」と挨拶した後、中村慶春・神栖済生会病院院長が開会を宣言しました。
プログラムは、鹿嶋市の清真学園高等学校・中学校の生徒による「人生の最期」をテーマにした演劇の録画映像の配信からスタート。祖母が「病気で話すことができなくなったとき延命治療はしないでほしい。でも、縁起でもないからこのことは二人だけの秘密」と中学生の孫娘と約束する。4年後、祖母が危篤状態なり孫娘とその家族はどう判断するのか!?というストーリーで、生徒も脚本に参加しました。
神栖市の長照寺住職・吉本栄昶(よしもとえいしょう)さんは、「人生の最終段階における心構え」と題し講演。弁護士の安重洋介氏は相続や遺言など法律を解説。最後に「もしバナカード」と呼ばれる人生の最期についてゲームを通して話し合うツールを、吉本氏、安重氏、当院職員の4人が実演・紹介しました。
イベントの企画責任者を務め、神栖済生会病院で総合診療医として地域医療に取り組む細井崇弘・内科医長は、「もしものときは誰にでも訪れる。自分の人生の最期について、周囲の大切な人たちと考えるきっかけを作ることが大切。すべての人が望んだ人生を最後まで生きてほしい」と話しました。
神栖済生会病院 済生記者 谷田薫