社会福祉法人 恩賜財団 済生会(しゃかいふくしほうじん おんしざいだん さいせいかい)社会福祉法人 恩賜財団 済生会(しゃかいふくしほうじん おんしざいだん さいせいかい)

2022.11.12

生活困窮者問題シンポ、岩手・北上市で


 第10回生活困窮者問題シンポジウムが11月12日、岩手県北上市の日本現代詩歌文学館で開かれました。済生会が全国各地で毎年1回開催し、今回はハイブリッド型式で約150人が参加、「きたかみ型地域包括ケアビジョンと地域共生社会」について意見を交わしました。

 北上済生会病院・一戸貞文院長と済生会・炭谷茂理事長のあいさつに続き、前北上市長で済生会岩手県支部の伊藤彬支部長が「地域が元気であるために」と題して基調講演。「助け合いの精神である結(ゆい)の心を中心にすえて、人の縁を大切にする精神を育てれば地域は強くなる」と訴えました。

 同院副院長で北上市在宅医療介護連携支援センター長の柴内一夫氏がコーディネーターを務め、北上市の地域包括ケアビジョンについて討議。暮らしの自立支援センターきたかみセンター長・菊地里枝、居場所づくりや学習支援など子どもと一人親家庭を支援するNPO法人わらすば理事長・大内玲子、地域包括支援センターわっこ管理者・老林聖幸、北上市在宅医療介護連携支援センター医療ソーシャルワーカー・菊池涼子の4氏が、それぞれの活動を紹介した後、課題を指摘しました。

「金銭管理や重要書類の預かりなど日常生活を支援するサービスが用意されているのに、使い方を知らない方が多い」「子どもの貧困の連鎖を断つには学習支援が不可欠だが、勉強だけではなく生活を教えることも重要」「課題が一つでない家庭が増えており、多職種での対応が必要ではないか」……こうした問題を他人事としてとらえるのではなく、いつでも自分の身にも降りかかってくるとして支援していくことが大切、といった意見が出されました。

北上済生会病院 済生記者 掛川千恵子

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