社会福祉法人 恩賜財団 済生会(しゃかいふくしほうじん おんしざいだん さいせいかい)
2014.04.03

性犯罪被害者のケアをワンストップで支援


福井県済生会病院では「性暴力救済センター・ふくい」(通称:ひなぎく)を院内に開設、4月1日から運用を始めました。性暴力・性犯罪被害に関して治療やカウンセリング、警察の対応まで1カ所で相談が受けられるワンストップ型の支援センターで、全国で11番目、北陸3県では初めてです。

性犯罪被害の相談窓口は各種ありますが、被害者は妊娠や性感染症への不安、心の傷などを抱え、病院や警察、弁護士のもとに出向き、何度も状況を説明する必要がありました。それにより、心的外傷後ストレス障害(PTSD)に陥ってしまうこともあるそうです。

今後、センターでは、新築の南館1階にある「よろず相談室」に専用電話を設け、医療ソーシャルワーカーや看護師、助産師などの女性スタッフ7人で対応。被害者の精神的、経済的負担を軽減するため、産婦人科医が診察と治療、臨床心理士がカウンセリングを担うほか、初期から警察や福井被害者支援センターなど関係機関と必要な情報を共有し、連携して支援を行います。

センターの名称も、相談者に配慮し、院内等では「ひなぎく」と通称で呼ぶことにしています。「あなたの気持ちと同じです」という花言葉から名付けました。センター長の産婦人科・細川久美子医師は「被害者の心身の傷は後々まで残り、深まっていく事例が多い。これまでは病院独自の対応を行ってきたが、今後は他機関とも連携を強め、息の長い支援をしていきたい」と抱負を語っています。

福井県済生会病院済生記者:舘 菜摘

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