済生会は、明治天皇が医療によって生活困窮者を救済しようと明治44(1911)年に設立しました。100年以上にわたる活動をふまえ、日本最大の社会福祉法人として全職員約64,000人が40都道府県で医療・保健・福祉活動を展開しています。
済生会は、405施設・437事業を運営し、66,000人が働く、日本最大の社会福祉法人です。全国の施設が連携し、ソーシャルインクルージョンの推進、最新の医療による地域貢献、医療と福祉のシームレスなサービス提供などに取り組んでいます。
主な症状やからだの部位・特徴、キーワード、病名から病気を調べることができます。症状ごとにその原因やメカニズム、関連する病気などを紹介し、それぞれの病気について早期発見のポイント、予防の基礎知識などを専門医が解説します。
全国の済生会では初期臨床研修医・専攻医・常勤医師、看護師、専門職、事務職や看護学生を募集しています。医療・保健・福祉にかかわる幅広い領域において、地域に密着した現場で活躍できます。
一般の方の心身の健康や暮らしの役に立つ情報を発信中。「症状別病気解説」をはじめとして、特集記事や家族で楽しめる動画など、さまざまなコンテンツを展開しています。
山口市にある山口刑務所で6月30日、同刑務所の職業訓練として開かれている「介護職員初任者研修」の一環で、炭谷茂理事長が講義をしました。この研修は、済生会山口地域ケアセンターが担当するもので、2年目を迎えました。
研修は、2期に分けて実施しており、第1期は5月17日に開講。受講者は8月2日まで、130時間の講義や演習を通して介護に必要な知識を学び、資格取得を目指します。
今回は30代から50代までの18人。平均年齢は38歳です。北海道・網走から沖縄まで、全国の刑務所から応募があり、選抜されました。
研修の講師は、当センターの安武俊輔所長をはじめ総勢27人が務めます。6月30日は、炭谷理事長が介護保険制度等に関する内容を3時間にわたり講義。済生会設立の目的や無料低額診療事業をはじめとする生活困窮者支援事業の概要等を紹介し、「出所しても、今の日本では残念ながら支援体制が十分ではありません。しかし、ここで資格を取得することは、必ず出所後に役立ちます。仕事が見つからず困ったときは、済生会に相談してください」と述べました。
受講期間中は、講義のほか、当センターが運営するショートステイや特別養護老人ホームで実習を受け入れ、ベッドメーキングや食事、移乗時の介助などを通して利用者への援助方法を学んでもらいます。現場での実習は、講義で学んだ技術の再確認を行う機会だけでなく、受刑者にとって社会とのつながりを意識できる機会でもあります。
山口地域ケアセンターでは昨年度からこの研修を担当しています。今年4月には出所者1人を雇用し、今後も雇用する計画です。
済生会山口地域ケアセンター 済生記者:西川 愛子