済生会は、明治天皇が医療によって生活困窮者を救済しようと明治44(1911)年に設立しました。100年以上にわたる活動をふまえ、日本最大の社会福祉法人として全職員約64,000人が40都道府県で医療・保健・福祉活動を展開しています。
済生会は、405施設・437事業を運営し、66,000人が働く、日本最大の社会福祉法人です。全国の施設が連携し、ソーシャルインクルージョンの推進、最新の医療による地域貢献、医療と福祉のシームレスなサービス提供などに取り組んでいます。
主な症状やからだの部位・特徴、キーワード、病名から病気を調べることができます。症状ごとにその原因やメカニズム、関連する病気などを紹介し、それぞれの病気について早期発見のポイント、予防の基礎知識などを専門医が解説します。
全国の済生会では初期臨床研修医・専攻医・常勤医師、看護師、専門職、事務職や看護学生を募集しています。医療・保健・福祉にかかわる幅広い領域において、地域に密着した現場で活躍できます。
一般の方の心身の健康や暮らしの役に立つ情報を発信中。「症状別病気解説」をはじめとして、特集記事や家族で楽しめる動画など、さまざまなコンテンツを展開しています。
刑務所等を出た後、介護施設に就職できるよう資格の取得を目指す「介護福祉科職業訓練」が山口刑務所に開設、8月25日に開講式が行われ、26日から訓練がスタートしました。第1期となる今回の訓練には、全国の刑務所等から約30人の応募があり、うち10人が受講することになりました。
刑務所内では、再犯防止対策として社会に復帰して職を持てるよう溶接、建築、理容等10科以上の職業訓練が行われています。これをさらに充実させていくため、同刑務所は雇用ニーズの高い介護現場に合わせた資格が取得できるよう「介護職員初任者研修」を実施することにしたものです。この研修課程の修了者は、一般的にホームヘルパー2級といわれる資格を取得することができます。介護のプロと認められる「介護福祉士」への第一歩となるもので、研修は済生会山口地域ケアセンターが受け持ちます。
「介護職員初任者研修」訓練は全国の他の刑務所等でも行われていますが、山口地域ケアセンターでは受刑者の出所後の就職の受け皿となる予定で、介護現場での実際の就職を見据えた訓練は全国で初めてです。
開講式には、南部和彦・法務省矯正局更生支援室長、花村博文・広島矯正管区第二部長、渡辺貞信・山口保護観察所長、岩淵吉男・山口公共職業安定所長、松原了・済生会本部理事、木村進・済生会山口県支部長、安武俊輔・同センター所長ら40人が出席。受講生一人ひとりの紹介の後、山口刑務所の林克士所長が「より多くの知識と技能を学び、即戦力となる専門職として社会復帰を果たすことができるよう最善を尽くしてください」と訓示しました。
開講式に先だち、山口刑務所と当センターとの間では「やまぐち再犯防止プロジェクト」協定書の調印式が行われました。研修の第1期は1日約3時間、8月26~11月25日の間の計46日にわたって行われますが、当センターは同協定に基づき職員14人を講師として派遣します。第2期は12月25日~来年3月22までの予定で、修了後は刑務作業として当センターの老人ホーム等で就労体験をしてもらい、さらには受刑者が希望すれば出所後に就労の場を提供していく計画です。
山口地域ケアセンター済生記者:西川愛子