第10回 日展の風景
今年の秋は、あったのだろうか。夏から冬にジャンプした。芸術の秋も変調だった。11月1日から国立新美術館で始まった第45回日展は、昨年までとは空気が違った。書道部門の日展入選審査を巡る疑惑が、すべての見学者の頭を支配している。華やかさは消え、重苦しい。
第8回 イギリスの若者たち
近年、イギリスの若者の評判は、芳しくない。サッカーの試合でのフーリガンの騒動は、目に余る。7月中旬、イギリスに出張した時、パブの前で屯(たむろ)している失業中と思われる若者を見た。
第6回 俺たちのエベレスト
5月23日、80歳の三浦雄一郎氏は世界最高齢でのエベレスト登頂に成功した。成功に至るまでの日常のトレーニングは超人的である。60歳ごろ生活習慣病になり、これを克服する。成功しようとする意志が原動力になったのだろう。
第5回 ソーシャルファームを作る
ソーシャルファームの仕組みに出会ったのは、8年前である。そのころ私は障害者、難病患者、スラム居住者、ホームレスなどが社会から排除され、孤立している現場によく出会った。
第3回 記憶の中のサッチャー
2013年4月8日、イギリスの元首相マーガレット・サッチャーが死去した。彼女の業績を絶賛する人もいれば、酷評する人もいる。そこが逆に、サッチャーが歴史に残した足跡の偉大さの表れである。