社会福祉法人 恩賜財団 済生会(しゃかいふくしほうじん おんしざいだん さいせいかい)
2015.04.17

受刑者がグループホームで散髪ボランティア


山口刑務所の受刑者が4月17日、山口地域ケアセンターの「グループホームあさくら」を訪れ、入居者2人の散髪をしました。地域社会に少しでもスムーズに復帰できるように行っている社会貢献の一環ですが、服役中の人が民間の施設に赴いて理容作業をするのは佐賀少年刑務所に続き2例目です。

刑期満了の出所者や仮出所した受刑者達が社会に復帰できず、再び罪を犯して戻る再犯・累犯は我が国の大きな問題となっています。こうした人達を地域社会で受け入れていこうと、当センターは山口刑務所、山口保護観察所など関係機関と生活支援協議会を設け、平成22年1月から支援に取り組み、25年からは保護観察中の人たちが福祉業務の一部をボランティアとして体験する「社会貢献活動」の場を提供してきました。

この日、訪れたのは30代の男性。刑務所内での「職業訓練」で男性は理容を学び、理容師の資格を取得しました。刑務所内では他の受刑者や職員の散髪をしながら復帰を目指していますが、所外で一般の人の髪を切るのは初めてです。刑務官3人が見守る中、「失礼します」と入居者にクロスをかけ、ハサミとクシを使って髪を切っていきました。初めてということもあり最初は戸惑っているようでしたが、散髪が進むうちに笑顔も見られるようになりました。
グループホームの入所者は認知症を抱えていますが、男性は「突然動かれることもあるので注意してやりました」と振り返り、「(所外で散髪する)機会を得られたことをうれしく思います」と話しました。

当センターは4月10日に山口刑務所と協定書を結び、今後も理容作業を月1回のペースで継続する予定で、次回は5月22日に計画しています。

山口地域ケアセンター済生記者:西川 愛子

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