済生会は、明治天皇が医療によって生活困窮者を救済しようと明治44(1911)年に設立しました。100年以上にわたる活動をふまえ、日本最大の社会福祉法人として全職員約66,000人が40都道府県で医療・保健・福祉活動を展開しています。
済生会は、405施設・437事業を運営し、66,000人が働く、日本最大の社会福祉法人です。全国の施設が連携し、ソーシャルインクルージョンの推進、最新の医療による地域貢献、医療と福祉のシームレスなサービス提供などに取り組んでいます。
主な症状やからだの部位・特徴、キーワード、病名から病気を調べることができます。症状ごとにその原因やメカニズム、関連する病気などを紹介し、それぞれの病気について早期発見のポイント、予防の基礎知識などを専門医が解説します。
全国の済生会では初期臨床研修医・専攻医・常勤医師、看護師、専門職、事務職や看護学生を募集しています。医療・保健・福祉にかかわる幅広い領域において、地域に密着した現場で活躍できます。
一般の方の心身の健康や暮らしの役に立つ情報を発信中。「症状別病気解説」をはじめとして、特集記事や家族で楽しめる動画など、さまざまなコンテンツを展開しています。
山口刑務所の受刑者が4月17日、山口地域ケアセンターの「グループホームあさくら」を訪れ、入居者2人の散髪をしました。地域社会に少しでもスムーズに復帰できるように行っている社会貢献の一環ですが、服役中の人が民間の施設に赴いて理容作業をするのは佐賀少年刑務所に続き2例目です。
刑期満了の出所者や仮出所した受刑者達が社会に復帰できず、再び罪を犯して戻る再犯・累犯は我が国の大きな問題となっています。こうした人達を地域社会で受け入れていこうと、当センターは山口刑務所、山口保護観察所など関係機関と生活支援協議会を設け、平成22年1月から支援に取り組み、25年からは保護観察中の人たちが福祉業務の一部をボランティアとして体験する「社会貢献活動」の場を提供してきました。
この日、訪れたのは30代の男性。刑務所内での「職業訓練」で男性は理容を学び、理容師の資格を取得しました。刑務所内では他の受刑者や職員の散髪をしながら復帰を目指していますが、所外で一般の人の髪を切るのは初めてです。刑務官3人が見守る中、「失礼します」と入居者にクロスをかけ、ハサミとクシを使って髪を切っていきました。初めてということもあり最初は戸惑っているようでしたが、散髪が進むうちに笑顔も見られるようになりました。
グループホームの入所者は認知症を抱えていますが、男性は「突然動かれることもあるので注意してやりました」と振り返り、「(所外で散髪する)機会を得られたことをうれしく思います」と話しました。
当センターは4月10日に山口刑務所と協定書を結び、今後も理容作業を月1回のペースで継続する予定で、次回は5月22日に計画しています。
山口地域ケアセンター済生記者:西川 愛子