社会福祉法人 恩賜財団 済生会(しゃかいふくしほうじん おんしざいだん さいせいかい)

2014.01.27 今年のインフルエンザは「A香港型」「H1N1pdm型」が混合


例年、インフルエンザの流行のピークは、1月第4週・第5週ごろ。国立感染症研究所が全国の薬局で患者さんを調査している「薬局サーベイランス」によると、1月13日~19日の推定患者数は39万人にのぼります。
中津病院臨床教育部長・感染管理室室長の安井良則(やすい・よしのり)先生に、今年のインフルエンザの傾向と対策を伺いました。

「一昨年、昨年に比べると、患者さんの人数は多くありません。ただ、今年のインフルエンザは、12月上旬まではA香港型(H3N2)が多かったのですが、12月下旬からはインフルエンザA(H1N1)pdm2009(以下「H1N1pdm型」)が多くなってきています。1月初旬の時点では半々くらいでしたが、これからはH1N1pdm型が増えてくるかもしれません」と安井先生。
型や亜型が異なっても症状にさほど違いはありませんが、H1N1pdm型は、インフルエンザウイルスによる肺炎を起こしやすいことが特徴です。発熱などの症状が出てから2~3日後に、肺炎の症状が出てくる可能性があります。
また、一昨年、昨年はA香港型が優勢だったため、H1N1pdm型への免疫がほとんどないと考えられる0~1歳の赤ちゃんには、特に注意が必要です。

インフルエンザウイルスの主な感染経路は、患者さんの口から出る小さな唾のしぶき(飛沫)による飛沫感染です。そのため、最も重要な予防対策は、飛沫をあびたり、他人にあびせないようにすることであり、流行期間中はしっかりとマスクを装着しておくべきです。
注意点として、安井先生は「マスクは鼻まできちんと覆うように着けなければ意味がありません。また、人に向かってせきやくしゃみをしないように、お互いに気をつける”せきエチケット”も大切です。ただし、実はインフルエンザの感染は、”通りすがりの人”よりも”知り合い”からもらうことの方がはるかに多いことを知っておいてください。5分対面して会話をすると、1回せきをあびるのと同じくらいの量のウイルスにさらされることになるのです」とアドバイスしています。

また、インフルエンザなどの感染症について、中津病院のホームページでも詳しく説明されています。
http://www.nakatsu.saiseikai.or.jp/about/infection/top/