済生会は、明治天皇が医療によって生活困窮者を救済しようと明治44(1911)年に設立しました。100年以上にわたる活動をふまえ、日本最大の社会福祉法人として全職員約64,000人が40都道府県で医療・保健・福祉活動を展開しています。
済生会は、405施設・437事業を運営し、66,000人が働く、日本最大の社会福祉法人です。全国の施設が連携し、ソーシャルインクルージョンの推進、最新の医療による地域貢献、医療と福祉のシームレスなサービス提供などに取り組んでいます。
主な症状やからだの部位・特徴、キーワード、病名から病気を調べることができます。症状ごとにその原因やメカニズム、関連する病気などを紹介し、それぞれの病気について早期発見のポイント、予防の基礎知識などを専門医が解説します。
全国の済生会では初期臨床研修医・専攻医・常勤医師、看護師、専門職、事務職や看護学生を募集しています。医療・保健・福祉にかかわる幅広い領域において、地域に密着した現場で活躍できます。
一般の方の心身の健康や暮らしの役に立つ情報を発信中。「症状別病気解説」をはじめとして、特集記事や家族で楽しめる動画など、さまざまなコンテンツを展開しています。
例年、インフルエンザの流行のピークは、1月第4週・第5週ごろ。国立感染症研究所が全国の薬局で患者さんを調査している「薬局サーベイランス」によると、1月13日~19日の推定患者数は39万人にのぼります。
中津病院臨床教育部長・感染管理室室長の安井良則(やすい・よしのり)先生に、今年のインフルエンザの傾向と対策を伺いました。
「一昨年、昨年に比べると、患者さんの人数は多くありません。ただ、今年のインフルエンザは、12月上旬まではA香港型(H3N2)が多かったのですが、12月下旬からはインフルエンザA(H1N1)pdm2009(以下「H1N1pdm型」)が多くなってきています。1月初旬の時点では半々くらいでしたが、これからはH1N1pdm型が増えてくるかもしれません」と安井先生。
型や亜型が異なっても症状にさほど違いはありませんが、H1N1pdm型は、インフルエンザウイルスによる肺炎を起こしやすいことが特徴です。発熱などの症状が出てから2~3日後に、肺炎の症状が出てくる可能性があります。
また、一昨年、昨年はA香港型が優勢だったため、H1N1pdm型への免疫がほとんどないと考えられる0~1歳の赤ちゃんには、特に注意が必要です。
インフルエンザウイルスの主な感染経路は、患者さんの口から出る小さな唾のしぶき(飛沫)による飛沫感染です。そのため、最も重要な予防対策は、飛沫をあびたり、他人にあびせないようにすることであり、流行期間中はしっかりとマスクを装着しておくべきです。
注意点として、安井先生は「マスクは鼻まできちんと覆うように着けなければ意味がありません。また、人に向かってせきやくしゃみをしないように、お互いに気をつける”せきエチケット”も大切です。ただし、実はインフルエンザの感染は、”通りすがりの人”よりも”知り合い”からもらうことの方がはるかに多いことを知っておいてください。5分対面して会話をすると、1回せきをあびるのと同じくらいの量のウイルスにさらされることになるのです」とアドバイスしています。
また、インフルエンザなどの感染症について、中津病院のホームページでも詳しく説明されています。
http://www.nakatsu.saiseikai.or.jp/about/infection/top/