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2019年1月29日

りんご病が流行中!妊婦は特に注意

りんご病が流行中!妊婦は特に注意 両側の頬が赤くなるのが特徴だが、この時点になると感染性はない
出典:国立感染症研究所ホームページ (https://www.niid.go.jp/niid/ja/kansennohanashi/443-5th-disease.html)

2018年の秋・冬より、関東地方と東北地方を中心に伝染性紅斑、いわゆる「りんご病」が流行しています。国立感染研究所によると、2019年1月7日~1月13日の患者報告数は全国で3,147人にのぼります。
昨年同時期(2018年1月8日~1月14日)の267人と比べて、10倍以上となっており、直近の1週間ごとの患者報告数と比較しても、前週(2018年12月31日~2019年1月6日)は1,167人、前々週(2018年12月24日~12月30日)は2,168人と、増加傾向にあります。
都道府県別の患者報告数は、多い順に東京都(550人)、宮城県(330人)、神奈川県(302人)、埼玉県(278人)、新潟県(189人)となっています。

大阪府済生会中津病院
で臨床教育部長・感染管理室長を務める安井良則先生に、りんご病の対策について聞きました。

安井先生によると、りんご病は4年に1回程度大きな流行となり、前回は2015年に流行したので、今年は大きく流行する年であると考えられるそうです。春~夏にかけて流行のピークとなるので、引き続き警戒が必要とのこと。
また、「その名の通りりんごのように頬が赤くなる病気ですが、それが現れるのは病気の終盤で、この時点ではすでに感染性はありません。しかし、感染性が高い初期段階では微熱や軽い風邪のような症状しかみられず、鑑別は困難ですし、ワクチンもありません」と、感染対策が難しい病気でもあるといいます。

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症状別病気解説「伝染性紅斑」

特に、妊婦の感染は最も注意すべきで、「胎児水腫(胎児の腹などに水がたまり、身体がむくんだ状態になること。早産や流産、死産につながることもある)や、強い貧血を起こして流産、死産の原因になることがあります。妊娠前半期に感染するとより危険性が高いですが、妊娠後半期でも生じます」と話しています。
では、どのように気をつければよいのでしょうか。感染経路は、咳やくしゃみなどの飛沫感染や、ウイルスが付着した手で口や鼻に触れることによる接触感染です。そのため、マスクの着用や手洗いの徹底を心がけましょう。
りんご病は子どもの間で流行するため、保育園や幼稚園で集団発生する場合が多くあります。園でりんご病が流行しているとき、妊婦やその周囲の人は以下のことに留意しましょう。

①園でりんご病が流行しているという情報を職員と保護者で共有し、妊婦に注意を呼び掛ける

②お迎えはほかの人が行く、敷地の出口で子どもを引き取るなど、妊婦が園の敷地内に入らないようにする

③行事などで妊婦が敷地内に入る必要がある場合はマスクをし、用が終わったらすぐ帰るなど長居しないようにする


また、一度りんご病に感染すると生涯免疫を得られ、再度感染することはないと言われています。医療機関で抗体の有無を検査できるので、検査することをお勧めします。
最後に安井先生は、「同じく現在はやっている風疹と違い、りんご病にかかった妊婦から先天奇形を持つ子どもが生まれたという報告はありません」と語ってくれました。

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