済生会は、明治天皇が医療によって生活困窮者を救済しようと明治44(1911)年に設立しました。100年以上にわたる活動をふまえ、日本最大の社会福祉法人として全職員約64,000人が40都道府県で医療・保健・福祉活動を展開しています。
済生会は、405施設・437事業を運営し、66,000人が働く、日本最大の社会福祉法人です。全国の施設が連携し、ソーシャルインクルージョンの推進、最新の医療による地域貢献、医療と福祉のシームレスなサービス提供などに取り組んでいます。
主な症状やからだの部位・特徴、キーワード、病名から病気を調べることができます。症状ごとにその原因やメカニズム、関連する病気などを紹介し、それぞれの病気について早期発見のポイント、予防の基礎知識などを専門医が解説します。
全国の済生会では初期臨床研修医・専攻医・常勤医師、看護師、専門職、事務職や看護学生を募集しています。医療・保健・福祉にかかわる幅広い領域において、地域に密着した現場で活躍できます。
一般の方の心身の健康や暮らしの役に立つ情報を発信中。「症状別病気解説」をはじめとして、特集記事や家族で楽しめる動画など、さまざまなコンテンツを展開しています。
2024.02.14
意識障害と記憶障害(健忘症状)の有無や持続時間により、おおまかに「軽症脳震盪」「古典的脳震盪」「びまん性軸索損傷」の3種類に分類されます(下表)。最重症のびまん性軸索損傷では、意識が回復しないこともあります。
職場での頭部打撲やスポーツ中など病院に行くか迷う場合でも、数秒でも意識消失がみられたら、病院を受診して、頭部CTを撮影するようにしてください。
交通事故や転倒・転落の予防が最も大切です。特に高齢者の運転や高所での作業(脚立など)には十分注意し、作業中は家族が見守るなどの配慮が必要です。
一方、若年者の競技中の脳震盪については、当日は競技復帰せず休養し、翌日から体調をみながら段階的にトレーニングを再開する段階的競技復帰が普及しました。傷を受けた脳には十分な休養が必要です。詳しくは各種競技の協会HP等を参照ください。
解説:山城 重雄
済生会熊本病院
脳神経外科部長
※所属・役職は本ページ公開当時のものです。異動等により変わる場合もありますので、ご了承ください。