2024.02.14 公開
びまん性脳損傷
diffuse brain injury
解説:山城 重雄 (熊本病院 脳神経外科部長)
びまん性脳損傷はこんな病気
びまん性脳損傷の症状
意識障害と記憶障害(健忘症状)の有無や持続時間により、おおまかに「軽症脳震盪」「古典的脳震盪」「びまん性軸索損傷」の3種類に分類されます(下表)。最重症のびまん性軸索損傷では、意識が回復しないこともあります。
びまん性脳損傷の検査・診断
びまん性脳損傷の治療法
職場での頭部打撲やスポーツ中など病院に行くか迷う場合でも、数秒でも意識消失がみられたら、病院を受診して、頭部CTを撮影するようにしてください。
交通事故や転倒・転落の予防が最も大切です。特に高齢者の運転や高所での作業(脚立など)には十分注意し、作業中は家族が見守るなどの配慮が必要です。
一方、若年者の競技中の脳震盪については、当日は競技復帰せず休養し、翌日から体調をみながら段階的にトレーニングを再開する段階的競技復帰が普及しました。傷を受けた脳には十分な休養が必要です。詳しくは各種競技の協会HP等を参照ください。
解説:山城 重雄
熊本病院
脳神経外科部長
※所属・役職は本ページ公開当時のものです。異動等により変わる場合もありますので、ご了承ください。
※診断・治療を必要とする方は最寄りの医療機関やかかりつけ医にご相談ください。