済生会は、403施設・435事業を運営し、64,000人が働く、日本最大の社会福祉法人です。全国の施設が連携し、ソーシャルインクルージョンの推進、最新の医療による地域貢献、医療と福祉のシームレスなサービス提供などに取り組んでいます。
主な症状やからだの部位・特徴、キーワード、病名から病気を調べることができます。症状ごとにその原因やメカニズム、関連する病気などを紹介し、それぞれの病気について早期発見のポイント、予防の基礎知識などを専門医が解説します。
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2014.03.19
異物が体内に入り込むことを防ぐ、皮膚のバリア機能が弱いことが原因で起こります。さらに、アレルギー反応を起こしやすい体質の人ほど、症状は重くなります。皮膚で起こるアレルギー炎症が、さらに皮膚のバリア機能を弱くするという悪循環に陥ります。
症状は、慢性的に強い皮膚の炎症を繰り返すというものです。かゆみを伴い、赤くて、ブツブツ、ザラザラ、カサカサした皮膚症状(湿疹)を繰り返します。
治療法は、他のアレルギー疾患と同様、ステロイド外用薬(2歳以上はプロトピック軟膏)
を塗るなど、アレルギー炎症をおさえることが大切です。また、アレルギー反応・免疫力をおさえることに加えて、他のアレルギー疾患と違い、保湿により皮膚を強く丈夫にすることが可能です。
親がアトピー性皮膚炎や他のアレルギー疾患を持ち、アレルギー体質が遺伝している可能性が高い乳児は特に注意が必要です。生後早期から保湿をしたり薬を塗ったりするなど、湿疹の予防を心がけましょう。
乳児の皮膚症状を敏感に察知しましょう。皮膚に、かゆみを伴い、赤く、ブツブツ、ザラザラ、カサカサした症状が見られる場合には、スキンケア効果があり、アレルギー炎症をおさえる薬をしっかりと塗り続けましょう。また悪化する要因は何かを探ることと、症状が現れていなくても、現れる前に継続的に薬を塗ることが大切です。
解説:末廣 豊
大阪乳児院
院長
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