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鼻中隔湾曲症(びちゅうかくわんきょくしょう)

Septal Deviation

解説:小山 徹也 (福岡県済生会福岡総合病院 耳鼻咽喉科 頭頸部外科主任部長)

鼻中隔湾曲症はこんな病気

鼻中隔(びちゅうかく:左右の鼻腔を隔てる真ん中の仕切り)が強く曲がっているために、鼻がつまる、においがわからない、いびきがひどいなどの症状を起こしている状態をいいます。

湾曲している部分の形態によっては、鼻出血(鼻血)や慢性副鼻腔炎(蓄膿症)の原因になったり、アレルギー性鼻炎の症状が強くなったりします。 なお、少し曲がっているだけで症状がない場合は、鼻中隔湾曲症ではありません。

図:鼻中隔が強く曲がっている状態
鼻中隔が強く曲がっている状態

鼻中隔湾曲症の原因

鼻中隔は、上と下は板状の骨で、中央は軟骨でできています。顔の発育とともに鼻腔も発育し、鼻中隔の骨と軟骨も成長しますが、骨よりも軟骨の方が発育が盛んなので、軟骨が少し湾曲してしまいます。そのため、急速に発育する成長期に変形が強くなる傾向があります。
学童期(小学生)には約70%、思春期を過ぎると約90%には、ある程度の湾曲があるといわれています。

鼻中隔湾曲症の検査

ほとんどの場合は鼻の中を直接見ることで診断できますが、手術を検討するようなときには、CTで鼻中隔の全体的な形態を見たり、副鼻腔炎の合併の有無などを確認したりします。

鼻中隔湾曲症の治療法

変形が強い軟骨と骨を切除して、鼻中隔の形を整える鼻中隔矯正術を行ないます。一般的には、成長期が過ぎて身長の伸びが緩やかになった15~18歳以降に行ないます。思春期以前に手術を行なうと、鼻中隔が盛んに発育する時期に影響して、鼻の変形を起こすことがあるためです。

早期発見のポイント

鼻中隔が湾曲していても、症状がなければ問題はありません。鼻づまりやいびき、睡眠時無呼吸症候群、慢性副鼻腔炎などの症状が出るようであれば診察を受けましょう。

予防の基礎知識

鼻中隔の湾曲は成長に伴って起こるので、予防できるようなものではありません。治療してもよくならない鼻づまりや、鼻呼吸ができないことでいびきがひどいなどの症状があれば、診察を受けるとよいでしょう。

小山 徹也

解説:小山 徹也
福岡県済生会福岡総合病院
耳鼻咽喉科 頭頸部外科主任部長

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