社会福祉法人 恩賜財団 済生会(しゃかいふくしほうじん おんしざいだん さいせいかい)社会福祉法人 恩賜財団 済生会(しゃかいふくしほうじん おんしざいだん さいせいかい)

2013.02.01 公開

拡張型心筋症

Cardiomyopathy

解説:三田村秀雄 (東京都済生会中央病院 心臓病臨床研究センター長)

拡張型心筋症は、心臓の筋肉を収縮する機能が低下して、左心室が拡張する心筋症の一つです。悪化すると心不全や不整脈を起こします。国内の患者数は約2万人と言われています。原因は明らかになっていませんが、ウイルス性の心筋炎がきっかけで発症する可能性が高いと言われています。ほかに、免疫異常や遺伝などが考えられています。

ウイルス性の心筋炎にかかると、風邪をひいて1週間ぐらいして急に胸が苦しくなったり、息苦しくなったりします。風邪のウイルスが心臓に感染するわけですが、半数は風邪が治れば回復します。しかし中には、慢性的に進行して拡張型心筋症になる場合があります。拡張型心筋症になっても症状に気づかない場合もあり、診断されていないケースが少なくないようです。

三田村秀雄

解説:三田村秀雄
東京都済生会中央病院
心臓病臨床研究センター長


※所属・役職は本ページ公開当時のものです。異動等により変わる場合もありますので、ご了承ください。
※診断・治療を必要とする方は最寄りの医療機関やかかりつけ医にご相談ください。

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