社会福祉法人 恩賜財団 済生会(しゃかいふくしほうじん おんしざいだん さいせいかい)社会福祉法人 恩賜財団 済生会(しゃかいふくしほうじん おんしざいだん さいせいかい)

済生会topics WEB

全国の済生会から、さまざまな活動や職員・利用者さんなどのひとこまを発信します。

宇都宮病院

【栃木県】宇都宮病院
病院・診療所 イベント実施報告
食品や生理用品の配布と相談会に92人 アウトリーチの重要性を再確認

 12月27日、フードバンクうつのみやで開催された「子育て世帯向けの食品配布会(兼)相談会」に、宇都宮病院の稲見一美地域連携課長(医療ソーシャルワーカー:MSW)と牧宏一MSW、富山里香MSW、高木茜事務職員が参加しました。
 当日は92人が来場。当院職員の寄付による食料品や生活用品のほか、生理用品も無料で配布しました。
 相談ブースでは「物価高騰で野菜も買えずにいたため本当に助かる」といった声が聞かれました。食料だけでなく、来春小学校に入学する男の子には寄付されたランドセルをお渡ししました。男の子はうれしそうに背負い、母親は「助かります」と目に涙を浮かべました。
 その他、20代の女性から「妊娠していないか不安」というメモが相談員に渡され、対応。食料品配布をきっかけに、勇気を出してメモを差し出してくれたから相談につながったケースであり、改めてアウトリーチ活動の重要性を感じました。

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特別養護老人ホームたかね荘こやうら

【広島県】特別養護老人ホームたかね荘こやうら
高齢者福祉 イベント実施報告
子どもたちと振り返る西日本豪雨災害

 2月19日に地元の坂町立小屋浦小学校5年生7人と施設利用者30人の交流会を開催しました。
 平成30年7月に発生した西日本豪雨災害でこの小屋浦地区は甚大な被害を受けました。大半の児童がこの災害を経験しており、自らの経験や防災についての知識を盛り込んだ紙芝居を手作りし、当施設の皆さんに読み聞かせをしてくれました。
 利用者の皆さんは子どもたちによる紙芝居を聞きながら、時に笑い、時には涙を流していました。子どもたちの純粋な思いとともに、防災の大切さを改めて実感した時間となりました。

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 3月12日、当施設の隣にある塩谷小学校で高齢者疑似体験授業を開催しました。4回目の開催となる今回は4年生3人、5年生11人が対象。リハビリテーション課の塩野谷千恵子課長を中心に、6人のスタッフが講師を務めました。
 約1時間の授業では皆さんに高齢者疑似体験セットを装着してもらい、「右半身が麻痺の状態」という設定で、平地での歩行や階段の昇降、視野・色覚や聴力の感覚、そして麻痺側の手で食べる、食べさせてもらう、飲み込むなどの体験をしてもらいました。
 体験した生徒からは「耳に水が入った状態で声が聞こえる」「腰が曲がってしまう」などの声が聞かれました。
 今回は新聞社・テレビ局の取材も入り、テレビ局の23歳の記者も「腕が曲がらないので食べるのが大変」と驚きを隠せない様子でした。

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北海道済生会支部

【北海道】北海道済生会支部
支部・本部 受賞・表彰
ふるさと企業大賞を受賞 小樽市と連携し地域づくり推進

 北海道済生会は令和6年度ふるさと企業大賞(総務大臣賞)を受賞し、12月18日に小樽市役所で表彰状伝達式が行なわれました。
 この賞は地域総合整備財団(ふるさと財団)が実施している表彰制度で、ふるさと融資を活用した民間事業者の中で、地域における経済効果、雇用やイメージアップ等の点で魅力ある地域づくりに特に貢献していると認められる企業に贈られます。
 今回の受賞は、小樽市と行なっている地域共生社会実現に向けた取り組みや、済生会ビレッジを拠点としたさまざまな事業の展開、ウエルネスタウンづくりへの貢献が評価されたものです。
 これからも行政・民間と連携し、地域住民が自分らしく生き生きと「暮らしたい」と感じることができるまちづくりを推進します。

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北海道済生会支部

【北海道】北海道済生会支部
児童福祉 取り組み紹介
デザイン利用料を子どもに還元 活動のモチベーションアップにも

 「小樽フォント」は発達支援事業所きっずてらすを利用する発達障害の子どもたちとデザイナーとの共創アートワークです。済生会職員の手元に渡った2025年の済生会手帳にも「せいがいは」というデザインが採用されています。
 このプロジェクトでできた作品の利用料の一部が、デザイナーを介して子どもたちへと還元される仕組みになっています。今回は、缶バッジの売り上げやスマホカバーの収益、デザイン利用料の一部から2万1425円が還元されました。
 子どもたちには賞状とサーティーワンアイスクリームのシングルチケットをプレゼント。見事デザインが採用された子どもには、別途図書カードも副賞として進呈しました。デザイナーからも、自分たちのデザインを入れたフォトフレームをサプライズとしていただきました。

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鳥取県済生会境港総合病院

【鳥取県】鳥取県済生会境港総合病院
病院・診療所 イベント実施報告
100キロ離れた更生保護施設でインフルエンザの訪問接種

 12月8日、鳥取市内にある鳥取県更生保護給産会でインフルエンザワクチンの訪問接種を実施しました。
 同施設は刑務所から出所して帰るところがない元受刑者を一時的に保護し、社会復帰を支援しています。インフルエンザ予防接種の費用捻出が難しく、近隣で協力を依頼できる医療機関がないため、100キロ以上離れた当院に相談が寄せられました。
 当日は、地域医療総合支援センター・岡野淳一センター長、医療連携課・船本幸秀課長(MSW)、阿部直子副看護師長が現地へ。体調不良の1人を除く入寮者13人の予防接種を無事終えることができました。
 施設からは「近隣の医療機関との連携が図れず、医療の空白地となっていた。今回、支援を受けることができて大変助かった」との感謝の言葉をいただきました。

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栃木県済生会支部

【栃木県】栃木県済生会支部
支部・本部 受賞・表彰
済生会支部単位での連携士養成 2回目は宇都宮での開催

 10月26・27日の2日間、宇都宮病院のみやのわホールで「済生会地域包括ケア連携士養成研修会」を開催。済生会職員の他、まちづくりにかかわる外部機関等からの参加を含め44人が受講、ファシリテーターが5人参加しました。
 受講者は9月からeラーニング・テキストによる事前学習を各自行ない、10月16日のオンライン研修を受講後、当日の対面研修に臨みました。
 対面研修では、済生会本部社会福祉・地域包括ケア課の鈴木孝尚課長心得が日本でのソーシャルインクルージョン進展の歴史や、済生会地域包括ケア連携士の役割について解説しました。その後のグループワークでは、7グループに分かれて地域課題を抽出し、解決方法について検討。地域で活動を行なう参加者がそろい、多くの意見が出されました。
 終了後、参加者からは「医療福祉介護連携のみならず、住まい、就労、生活支援、教育など幅広い分野で多職種・多機関との連携や協働が必要だと改めて感じた」「課題を見出し、自分で何ができるか考え、自ら行動することが重要だと思った」「たくさんの仲間と出会えてよかった」などの肯定的な意見が多数聞かれました。
 支部で開催した今回の研修会では「済生会のノウハウ」とその地域を知り尽くした専門職による意見が融合されることで、済生会地域包括ケア連携士の新しいあり方を創り出せたと思います。

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吹田病院

【大阪府】吹田病院
病院・診療所 イベント実施報告
認知症のある人が地域で安心して暮らせるように

 10月29日、吹田市川園地区の認知症サポーターを対象に「声かけ見守り訓練」を吹田市認知症地域支援推進員、地域包括支援センター職員とともに開催しました。
 これは認知症になっても安心して暮らせるまちを目指して、徘徊者役の人を捜索し声をかけるという模擬訓練で、当日は近隣住民14人が参加。熱演する徘徊者役に対して、参加者は声かけのタイミングを図りながら、時には協力し合って訓練に取り組んでいました。
 その後の意見交換会では「周りに助けを求めることを学んだ」といったコメントもあり、認知症のある方を地域で支えていこうとする意識が高いことが分かりました。
 病院でのこうした取り組みは初めてでしたが、参加者等の前向きな声も受け、来年度も当院で実施することを考えています。

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 11月8日、地域包括支援センター済生会かみすによる「出張オレンジカフェかみす」と、神栖済生会病院地域医療連携室による健康相談を同時開催しました。
 キッチンカーの協力のもとオープンカフェ形式で実施。好天に恵まれ、お昼を挟んで2時間ほど軽食をつまみながら介護経験者の話を聞いたり、脳トレ体操で心身をほぐしたりと参加者とスタッフ合わせて24人が和やかに交流しました。
 この日、近隣の住民から認知症の父親を連れて来たいとの相談があり、スタッフから声かけの方法をアドバイスして参加してもらうことに。親子で脳トレ体操を体験し、笑顔を交わしながら過ごしていました。
 参加者からは「こんな場所や機会があるとありがたい」「専門職に気軽に話を聞くことができてよかった」などの感想が寄せられました。

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