日本作業療法士協会の紹介により、今年度も海外の作業療法士との交流が実現しました。9月2日~11月20日の約3カ月間、オーストリアの作業療法学生アレクサンドラ・バーセクさんがインターンシップを実施。10月10日にはイスラエルの作業療法士ナオミ・ボルツさんが東神奈川リハビリテーション病院を視察しました。
バーセクさんは患者さんの治療を日々見学する中で、さまざまな気付きがあったようです。また、当院スタッフとも交流を深め、互いの国の文化や風習の違いを学ぶことで双方が新たな視点を得ることができました。
ボルツさんからは、イスラエルでの作業療法について貴重な話を聞かせてもらいました。作業療法士が直面する課題や活躍するフィールドの違いを知るとともに、日本との共通点も見つけることができ、貴重な学びの機会となりました。
済生会topics WEB
全国の済生会から、さまざまな活動や職員・利用者さんなどのひとこまを発信します。
【神奈川県】東神奈川リハビリテーション病院
病院・診療所
取り組み紹介
国際交流で得た知識を患者への新たな視点に
11月22日に第22回となる「済生会いきいき健康セミナー」を開催しました。当日は市民を中心に66人が参加し、会場は満員御礼となりました。
今回のテーマは「心不全にならない、増悪させない」。循環器内科・鈴木友康医師が心臓の基礎知識や心不全についての説明、予防方法など幅広い内容で講演を行ないました。続いて、看護師が心臓リハビリテーションの説明や自宅でできる運動の紹介、管理栄養士がクイズを交えながら普段の食事に関する塩分の知識や減塩のポイントを解説しました。
各演題で熱心に質問する参加者の姿も見られ、アンケートでは「日常生活に役立てたい」「心臓リハビリの重要さに気付いた」「次回もぜひ参加したい」といった前向きな言葉も。今後も、セミナーを通して健康に役立つ情報をお届けしていきます。
10月29日の「世界脳卒中デー」に合わせて、10月31日に脳卒中の治療と予防についての啓発イベントを開催しました。このイベントは、患者さんやその家族をはじめ地域住民に脳卒中の治療や予防の情報を発信し、関心を高めてもらうことが目的です。
当日は富山病院エントランスホールに相談コーナー、血圧・握力・舌圧測定体験コーナーを設置し、約25人が参加しました。
また、研修ホールでは脳神経外科・久保道也医師による講演会「脳卒中の予防について」を実施し、約30人が聴講しました。講演会では脳卒中の予防には高血圧症の管理が重要であり、日常生活で気を付けると良いポイントを分かりやすく説明しました。
今後もイベントを通して、脳卒中治療・予防の有用な情報を発信していきます。
11月16日、岡山市立伊島小学校で開催された「防災わくわくフェスタ」に、外科の児島亨医師、豊田由紀看護師長、筆者の3人で参加しました。
防災を楽しく学びながら地域の交流を深めることを目的としたイベントで、岡山済生会総合病院は応急手当体験のブースを出展。消防士3人、高校生ボランティア3人と連携し、応急手当の基本知識や、ビニール袋・段ボールなど身近な物を使った応急処置の方法を紹介しました。親子連れの参加が多く、協力しながら体験に取り組む姿も。体験者は合計189人にのぼり、ブースは終始にぎわいました。
体育館では吹奏楽の演奏やご当地アイドルのステージ、運動場ではパトカーや消防車の展示、キッチンカーの出店もあり、全体の来場者は約1700人と大盛況。地域の防災意識向上に貢献できた一日となりました。
神栖市社会福祉協議会が主催する第304回地域ネットワーク勉強会が、11月20日に神栖市保健・福祉会館で開催されました。〈茨城〉神栖済生会病院MSWの神田一彦さんが講師を務め、医療関係者や一般の方合わせて24人が参加しました。
毎月開催される勉強会の今回のテーマは「医療ソーシャルワーカーを知っていますか?」。神田さんが社会福祉士の役割や普段の業務で心掛けていることなどについて話しました。
多忙かつ多彩な業務に驚く参加者も多く、「毎日このように多数の相談があるのか」などの質問も。神田さんは「相談件数も多いが、身寄りがない方や意思疎通ができない方など、複雑なケースは解きほぐすのに時間が掛かる」と話しました。たくさんの知識や経験に裏打ちされた話の内容に、参加者は大きくうなずいていました。
11月26日、〈埼玉〉鴻巣病院の新館講堂で令和7年度第2回感染防止対策研修会を開催し、44人が参加しました。本研修会は鴻巣医療福祉センター感染防止対策委員会が主催し、清潔で衛生的な療養環境を維持・改善することを目的として定期的に行なっています。
済生会唯一の精神科単科病院である当院は現在、感染管理の認定看護師が不在です。そのため、当日は〈埼玉〉加須病院の感染管理認定看護師、小美野勝副看護部長と新井博美看護師を講師に迎え、感染ラウンド(病棟巡視)と集合研修を実施しました。
病棟巡視では、感染管理認定看護師の視点で衛生管理の状況を確認。指摘された点については病棟師長とICTナースが検討し、速やかな改善に努めています。吐しゃ物処理の演習では、ブラックライトを使って嘔吐物の飛散状況を可視化しました。
参加者からは「知識と理解の不十分な部分を認識できた」などの声が寄せられました。
消費期限内にもかかわらず廃棄されるパンなどをお得に購入できる「SDGsロッカー」を11月19日、〈神奈川〉横浜市東部病院3階に設置しました。就労支援事業所「パン工房ばくのいえ」(横浜市鶴見区)で作られたパンや菓子で売れ残ったものを25%程度割り引いた価格で販売します。
横浜市などが取り組むSDGsロッカーの10台目で、就労支援事業所の参画は初めてです。年間約2・7トンの食品ロス削減につながるだけでなく、障害のある方の就労を応援することもできます。
全15ボックスが1時間ほどで空になることもあり、「こんなに売れるとは驚いた」と総務室の乳井亮介さん。工房スタッフも「廃棄がほぼなくなり意欲が高まった」と手応えを感じていました。
すべての人を大切にするソーシャルインクルージョンの理念のもと、地域支援の輪を広げていきます。
11月7日、福井県済生会病院メディカルカフェ(がんサロン)で「がん哲学外来」を開催しました。当院では2011年から、がん哲学外来の提唱者である樋野興夫さんを招いて、不定期でがん患者さんや家族との対話の場を設けています。今回は、樋野さんの講話、無料相談会、集学的がん診療センター顧問・宗本義則医師とのスペシャル対談を実施しました。
樋野さんの講話には患者さん、医師、看護師など22人が参加し、がんと向き合う中での心のあり方や希望について深く考える時間となりました。また、3組限定の無料相談会では、樋野さんが患者さんと家族が抱える不安や悩みに丁寧に耳を傾け、「どう生きるか」という本質的な問いに寄り添う対話が行なわれました。スペシャル対談では宗本医師が「じっくり話し合うことは心の豊かさにもつながる」と語り、今後もその大切さを伝えていく決意を示しました。
10月21日、〈大阪〉中津病院大講堂で身体的拘束最小化チームと看護部主催の「認知症マフの勉強会&ワークショップ」を開催しました。
当日は当院職員や院内ボランティア、北区ハートフルオレンジチーム職員、地域ボランティア合わせて52人が参加。湊静佳認知症看護認定看護師による講義の後、大阪・天王寺区オレンジキャラバンの会の西村由紀子代表が活動内容や認知症マフについて話しました。
認知症マフは認知症の症状緩和に使うことができるイギリス発祥のトゥデュルマフの日本版で、オレンジキャラバンの会では「なごみマフ」と名付けています。
講義後のなごみマフ体験製作では、あらかじめ作っていただいたマフ本体にいろいろなパーツを付け、思い思いのマフを完成させました。今後、当院でも認知症ケアに活用していきたいと思います。
10月下旬のある午後、〈埼玉〉川口総合病院から歩いて川口乳児院へ向かう小児科の有井直人医師の姿がありました。
4年前に当院に赴任し、前任の医師から乳児院の診察担当を引き継いで約2年。県内にある乳児院で、病院に併設されているのは川口乳児院だけです。当院小児科医が週に一度、子どもたちの診察を行ない、健康を見守っています。
「病院の外来で診る子どもたちと同じように接しています。どんな背景があっても、皆“子ども”であることに変わりはありません。特別扱いせず、いつもの調子で話しかけています」――そう語る有井医師の表情はとても穏やかです。
今日も子どもたちに優しく語りかけ、聴診器をそっと当てます。変わらない優しいまなざしが、小さな子どもたちの安心を支えています。
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