済生会topics WEB

全国の済生会から、さまざまな活動や職員・利用者さんなどのひとこまを発信します。

北海道済生会支部

【北海道】北海道済生会支部
支部・本部 取り組み紹介
小樽市初のフリースクール開設 “第3の居場所”での学習支援

 5月26日、小樽市内で初となるフリースクールを開設しました。不登校児童は全国的に増加傾向にあり、その傾向は小樽市でも同様となっています。そこで、学校と家庭に次ぐ“第3の居場所づくり”として、また不登校による学習の遅れを取り戻すための学習支援の場としてフリースクールを開設しました。
 スタッフには令和7年2月に定年退職した元高校教諭の小嶋仁章さんを採用。平日10時~17時を基本として生徒が来たい日を事前に調整の上、一人ひとりのニーズに合わせた個別指導を行なっています。
 入会金や授業料を無料にしていることもあり、定員が6人のところを開設3カ月で3人が入校。見学の問合わせも多くいただいています。不登校児支援に対するニーズの高さを感じており、今後さらに拡大していくことを検討しています。

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宮崎県済生会支部

【宮崎県】宮崎県済生会支部
支部・本部 取り組み紹介 イベント実施報告
職場見学・体験でワクワク楽しい学童に

 8月13~15日のお盆期間中、宮崎県済生会支部初の取り組みとして、職員向けの学童保育を〈宮崎〉日向病院内に開設しました。
 子どもの預け先がない職員からの相談がきっかけで、仕事を休まず安心して子どもを預けられる環境を整備したいという思いから企画が立ち上がりました。各部署でプロジェクトを結成し、子どもも職員もワクワクするような学童にしようと試行錯誤しながら準備しました。
 期間中は毎日見学・体験活動を実施。手術室では術衣を着用し、実際に手術で使用する器具に触れ、術者の気分に。薬局ではラムネ菓子を薬に見立てて調剤を体験するなど、各部署で病院内の仕事について楽しく学べるよう工夫しました。
 延べ21人の小学生が参加。院内は子どもたちの元気な声に包まれ、明るく和やかな3日間となりました。

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神奈川県病院

【神奈川県】神奈川県病院
病院・診療所 取り組み紹介
関東エリア初! HAL拠点研修施設に

 医療用ロボットスーツ「HAL®」(下肢に装着するリハビリの医療機器)の開発元であるCYBERDYNE株式会社から委託を受け、8月に全国で7施設目、関東エリアでは初めての「HAL拠点研修施設」に認定されました。また、リハビリテーションセラピスト科・理学療法士の案西淳技士長と岡部憲明主任が専門講師資格を取得し、院内で安全使用講習を実施できる体制が整いました。
 神奈川県病院では、2016年から歩行機能の回復を目指すHALを取り入れ、リハビリに活用してきました。今回の拠点施設認定はその実績と信頼が評価されたものです。今後は他施設スタッフへの研修を通じてHALの安全で効果的な利用を広めるとともに、患者さんに先進技術を安心して受けていただけるリハビリを提供していきます。

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 〈愛媛〉松山乳児保育園は、水・砂・土・木・石・動植物などの自然素材を使って遊ぶことを大切にしています。特に土との遊びは、つかむ、ちぎる、たたく、固めるなど、こねたり丸めたりする過程で手先の器用さが自然に育まれ、つかむ力や微細な動きも発達していきます。
 8月4日には土遊びに興味のある2歳児22人が全員参加。そのうちの1人が土山から泥場に向かって滑り始めると、後に続けとばかりに次々に滑り始めます。また、足に塗り始めると真似をし、その中で顔を見合わせてどんどん塗っていきます。土に水を混ぜると軟らかくなり、手に塗った土が乾くと硬くなり、剝げる。そうした変化にも子どもたちは気付いています。
 全身で遊んだ後は、シャワーでさっぱりして気持ちよく過ごし、夏ならではの遊びを十分に楽しんでいます。

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 今年度、新たな取り組みとして「みんなの夢を叶えたい」プロジェクトが、静岡済生会療育センター令和の活動係によりスタートしました。医療型障害児入所施設・療養介護を行なう当センターでは、利用者さんが心豊かに暮らすために、夢の実現への支援にも取り組みます。
 8月21日は第一弾として、Aさんの「お母さんに会いたい」という願いを叶えるため、お母さんの入所先施設を訪問。お母さんに会うことができ、Aさんは「また行きたい」と笑顔を見せてくれました。
 また、同日Bさんは以前通っていた生活介護事業所を訪問し、仲間やスタッフとの再会を果たしました。Bさんのご家族からも「施設に入所しても地域とのつながりを大切にしたい」との声が寄せられました。
 今後も、利用者さん一人ひとりの「思い」や「夢」に耳を傾け、夢の実現に取り組んでいきます。

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湘南平塚病院

【神奈川県】湘南平塚病院
病院・診療所 取り組み紹介
医療×衣料の協働プロジェクト始動

 超高齢社会や単身世帯の増加に伴う多様なニーズに対応するため、ユニクロららぽーと湘南平塚店と「医療×衣料」の協働プロジェクトを始動しました。患者さんや家族に対して衣類を通じた生活支援を提案する目的で、〈神奈川〉湘南平塚病院のリハビリテーション部・介護福祉士・事務部、済生会本部スタッフ、ユニクロららぽーと湘南平塚店の店舗スタッフおよび本社ダイバーシティ推進室と協働して取り組んでいます。
 4月15日に当院での打ち合わせ、7月31日にはユニクロららぽーと湘南平塚店での現地打ち合わせを実施。医療・介護の視点から、入院や施設に入所する人への衣料の選び方に関するアドバイスを共有し、患者さんに安心して勧められるような衣類を紹介するツール作成の土台を築きました。
 また、医療現場での日常生活や患者さんのニーズを踏まえた具体的な意見交換を行ない、ユニクロ側からも、入院を機に衣類を購入する人が来店した際、提案できる商品についての知識を対応に生かしたいという話がありました。
 9月6日には三井ショッピングモールららぽーと湘南平塚で行なった健康フェアで、ユニクロと協働して入院やリハビリ時に適した衣服を展示しました。
 これからは、大型商業施設が隣接する立地の強みを生かし、患者さんや家族が入院中も退院後も無理なく、心地よく過ごせる環境を整えます。医療と衣料が垣根を越えてつながることで、地域の皆さんの“暮らし”をよりよく支える仕組みづくりを、協働して築いていきます。

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飯塚嘉穂病院

【福岡県】飯塚嘉穂病院
病院・診療所 取り組み紹介
2病院の懸け橋として総合診療医派遣

 今年3月から〈福岡〉飯塚病院の「総合診療医の派遣プロジェクト」として同院総合診療科の鵜木友都医師が〈福岡〉飯塚嘉穂病院に派遣されています。両院間の患者さんのやり取りを円滑にし、同院の平均在院日数短縮や済生会病院の病床稼働率向上が目的です。
 鵜木医師は内科系疾患の入院診療を主に担当しつつ、地域医療連携課等と連携して転院調整の効率化に取り組んでいます。その結果、飯塚病院からの患者さんの転院相談から受け入れ可能日返答までの所要日数、転院完了までの平均日数が大幅に短縮。また、これまで受け入れが困難とされていた患者層についても、鵜木医師の判断で積極的に受け入れられるようになりました。
 転院患者数も3~4倍に増加しており、患者さんにとってより最適な医療提供体制の構築につながると考えています。

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ワーク春日(就労継続⽀援B型)

【静岡県】ワーク春日(就労継続⽀援B型)
障害者福祉 取り組み紹介
点字用紙を活用した作品をカフェ等で販売

 〈静岡〉ワーク春日(就労継続⽀援B型)では、使用しなくなった点字用紙や封筒などを活用してノートやポチ袋を作成し、病院や施設のイベントなどで販売しています。このたび、就労継続支援B型の活動にご理解をいただいている2店で、作品を置いてもらえることになりました。
 お茶カフェ「侘助」からは「点字用紙を前面に出してほしい」との要望があり、表にお店のロゴのスタンプを押し、オリジナル商品として企画。また、美容院「hair&spa hana」は店名にちなんで「花柄で作ってほしい」とのことで、かわいい花柄の布や紙を使用して制作しました。
 カフェでは6月末、美容院では7月上旬から販売開始。点字を見たことがない方に、手に取って見ていただく機会を得ることができました。

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山口市中央地域包括支援センター

【山口県】山口市中央地域包括支援センター
高齢者福祉 取り組み紹介 メディア出演、掲載・寄稿
生活再建に向けた協働支援 ふくまる相談室が新聞

 山口市からの受託事業「まちの福祉相談室(通称、ふくまる相談室)」の活動が、7月11日付の朝日新聞で紹介されました。
 今回取材を受けたのは、相談員の岡村僚太さんです。記事では、A刑務所から事前に相談のあったBさんへの支援について取り上げられました。Bさんは家族とも疎遠になり、将来への不安から窃盗を繰り返すなどの問題を抱え、住まいにはごみを溜め込んでしまうなど、複雑な課題を抱えていました。
 こうした状況を受けて、通常の支援の枠組みだけでは解決が難しいと判断。済生会地域包括ケア連携士も支援に加わり、生活再建に向けた協働支援を行なっています。
 記事は、参議院選挙を前に「地域の声」に焦点を当てたもので、こうした取材を通じて、暮らしの現場の声が候補者や政党に届き、国の政策に反映されることが期待されます。

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小田診療所

【愛媛県】小田診療所
病院・診療所 取り組み紹介
無料低額診療事業を民生委員と共に呼びかけ

 7月18日、内子町林業センターで開催された小田地区民生委員協議会定例会で、〈愛媛〉小田診療所の黒田良文係長が、無料低額診療事業についての啓蒙活動を行ないました。
 当日は、各学校長や民生委員、行政担当者など20人が参加。済生会の成り立ちから無料低額診療事業、済生丸について詳しく説明しました。小田地域の高齢者や独居老人の生活を見守る民生委員の皆さんからは熱心な質問が寄せられ、済生会の事業に対する関心の高さがうかがえました。
 一人でも多くの人にこの制度を知っていただき、民生委員の皆さんと共に、必要な人が適切な医療を受けられる社会を目指していきたいと思います。

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