3月31日からオンデマンドバスの「お送りサービス」が始まりました。同バスは今年2月に「お迎えサービス」で運行をスタート。このたび「送迎」が可能になりました。
この送迎は完全予約制で、時刻表や固定ルートはなく、発着は紹介元の診療所。患者さんは普段通い慣れた場所から迷うことなく出発し、安心して通院することができます。予約状況に応じてAIが最適なルートを自動で調整。すべての便が座席指定・無料で、一部の車両では車椅子や介助にも対応しています。
この取り組みは単なる移動手段ではなく、患者さんが安心して医療につながるための橋渡しです。私たちは、かかりつけ医から託された安心のバトンを、確かな医療と丁寧な送迎で受け継ぎます。
済生会topics WEB
全国の済生会から、さまざまな活動や職員・利用者さんなどのひとこまを発信します。
昨年度に済生会フェアを初開催して以降、〈岩手〉北上済生会病院は就労継続支援B型事業所といろいろな取り組みを進めています。その中で「幸呼来(さっこら)Japan」が着物や浴衣の生地を募集していることを知り、済生会広報ブランディングプロジェクトのメンバーに共有し、協力を呼びかけました。
幸呼来Japanは、盛岡さんさ踊りの浴衣や寄付された着物を東北の伝統工芸「裂き織」でアップサイクルし、ポーチやコースターなどに再生させています。
この活動に共感した〈千葉〉習志野病院では、院長はじめ管理者たちも後押しし、寄付に協力。職員からは「亡くなった母の着物を生かすことができるのはうれしい」といった声が寄せられました。
寄付された生地のアップサイクル品は、北上済生会病院で11月16日開催の「済生会フェア2025」で販売されます。
〈福岡〉二日市病院は、株式会社オプティムが提供する病院向けオンプレミス生成AI搭載サービス「OPTIM AI ホスピタル」を導入。昨年12月からのテスト運用を経て、5月15日に正式稼働を開始しました。
これまで当院では、看護サマリーや診療情報提供書の作成に多くの時間が割かれ、医師や看護師が本来の診療・ケア業務に専念できないことが課題となっていました。
「OPTIM AI ホスピタル」を導入した結果、当院では12日以上の入院患者の退院時看護サマリー作成において、その84%を同サービスが支援し、関連業務コストを36%削減することに成功しました 。こうした文書作成業務の効率化により、看護師の作業時間が大幅に短縮され、より質の高い患者ケアに時間を充てることが可能になりました。
4月1日、救急医療支援室を開設し、新人から経験豊富なベテランまでの救急救命士5人が勤務しています。
2021年10月の法改正により、救急救命士が病院内で医師の指示のもと救命処置を行なえるように。そこで救急救命士がその専門スキルを存分に発揮し、医師や看護師と連携してタスクシフトを進めるなど、チーム医療の一員として貢献することを目的として、今回の開設に至りました。
現在は関係部署と協力しながら本格始動の準備をしているところ。今後は、主に初療室で救急搬送された患者さんの対応や、病院救急車による入院患者さんの転院搬送などに従事する予定です。
〈鳥取〉境港総合病院では4月7日から5月2日までの約4週間にわたり鳥取大学医学部医学科6年生1人を受け入れ、臨床実習を行ないました。
実習生の須田大陽さんは、当院の消化器内科医師とペアを組み、外来診察、内視鏡検査、消化器外科手術の見学や担当患者診察などの外来・病棟業務をマンツーマンで学びました。
実習最終日には当院消化器内科の医師たちを前に、受け持ち患者さんの症例発表を行ないました。須田さんは「終末期治療を行なっている患者さんの診療の場を目にするのは、初めての経験でした。患者さんやご家族とのやりとり、声かけの一つひとつがとても勉強になりました」と話してくれました。
当院では、7月以降にも実習生4人を受け入れる予定です。これからの地域医療を担う皆さんのことを職員一同応援しています。

【静岡県】特別養護老人ホーム 小鹿なでしこ苑
高齢者福祉
取り組み紹介
「チクチクの会」始動!
入居者さんの衣類への名札付けボランティアを募集したところ、4月28日の初開催時に4人が来苑してくださいました。
まずはグループ名を決めようということになり、「『チクチクに行ってくるよ!』と言って出てきた」との話から、満場一致で「チクチクの会」に決定!
今回は靴下の名札付けをやりました。皆さん、縫うのが丁寧かつ速い! 「口も動くけど手もしっかり動いてるのよ!」「縫うより針の穴に糸を通すのが一番大変!」と皆で大笑いしながらスイスイ、チクチク。私が片足の名札をなんとか付け終わったとき、皆さんは両足分の名札付けが完成していました。
時間はあっという間に過ぎ、撤収も早いチクチクの会の皆さん。今後、毎月開催される「チクチクの会」がとても楽しみです。
同敷地内にある「ほ」(三条訪問看護ステーション)、「ちょ」(特別養護老人ホーム長和園)、「け」(介護老人保健施設ケアホーム三条)、そして「び」(三条病院)の4施設は、5年ほど前から連携を深めるための活動をしており、頭文字を連ねて会の名称を「ほちょけび」にしました。
今回は連携施設に共有するサマリー(診療やケアの記録)の標準化を目指して意見交換会を実施。共有すべき情報は何かを検討したところ「その人らしさ」がキーワードとなりました。
各施設の看護師・介護士・MSWの10人が3回の意見交換を行ない3月19日に発表。「欲しい情報が分かった」「その人らしさに対する認識を共有できた」との報告がありました。発表を経て、少しずつですが「患者さんの大切にしている思い」などをサマリーに盛り込む取り組みが始まっています。

【新潟県】済生会新潟県央基幹病院
病院・診療所
取り組み紹介
院内感染を防ぐ! ICリンクナース13人誕生
看護師13人が院内感染を防ぐための重要な役割を担う「ICリンク」に認定され、3月28日に授与式が行なわれました。
ICリンクは、感染管理室(ICT)から感染管理に関する知識を学び、実践モデルとして、感染対策が実行できることを目指しています。また、現場で起こる問題点について、ICTと連携して改善に取り組み、部署での感染対策を強化しています。
「今後は看護師だけでなく、他の職種にも感染管理の知識を持ったスタッフを増やすことで、より安全な医療環境を目指していきたい」と感染管理認定看護師の小柳浩子さんと朝妻聡美さんは語っています。
今年度は、看護師・ナースアシスタント・歯科衛生士・作業療法士・理学療法士・臨床検査技師など多職種17人が受講予定です。
岡山済生会総合病院ES委員会(従業員満足度向上委員会)では、職員同士の声掛けを促進し、職場の雰囲気をより明るくしようと「あいさつロード」を企画。4月1日に開始し、職員専用廊下に飾り付けを行ないました。岡山県済生会公式キャラクターのSAIKAちゃんや、岡山済生会総合病院・外来センター病院それぞれの院長のイラストが、さまざまなあいさつを交わしています。
あいさつは相手の存在を認め、信頼関係を築く大切な一歩です。廊下の装飾をきっかけに自然な声掛けが増え、「岡山県済生会で働いてよかった」と思える職場づくりにつながればと思います。職員同士の結びつきを感じながら、患者さんに向き合える職場風土をこれからも育んでいきたいと考えています。

【大阪府】軽費老人ホーム ケアハウスつつじ荘
高齢者福祉
取り組み紹介
防災ヘルメット寄贈に感謝
3月6日、NTTデータグローバルソリューションズから「IZANO2」と書かれた大きな段ボールが5個、〈大阪〉軽費老人ホームケアハウスつつじ荘に届きました。折りたたみ防災ヘルメットを利用者さん・職員分の45個、ご寄贈いただいたのです。
いつか来る大規模災害に向けて、日頃から防災訓練やBCP計画など万全な備えを!……と準備を進めていたところへの思いもよらないご厚意に「やった~!」と飛び上がって喜んでしまいました。
これからも入居者さんの安全確保のために知識と意識を高め、このヘルメットのように固い決意をもって災害に備えていきたいと思います。今回の温かいご支援は、有事の際にきっとその一翼を担ってくれることでしょう。
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