3月25日、境港市と山陰言語聴覚士協会主催の市民公開講座「聴こえの講演会」が、境港市民交流センター(みなとテラス)で開催されました。当日は、92人もの参加があり、〈鳥取〉境港総合病院の小田直治耳鼻咽喉科部長が講演しました。
小田医師は「聴こえが変われば暮らしが変わる~ヒアリングフレイルと補聴器~」と題し、難聴は徐々に進行し本人が自覚しにくいため、家族の気づきが大切であること、難聴を放置すると認知症のリスクが高まる可能性があること、補聴器を適切に活用することで「聞こえにくさ」を改善できることなどユーモアを交えて伝えました。
参加者からは、「聞こえにくいのは年のせいと放置せずに、きちんと受診して検査を受けようと思います」といった感想が寄せられました。
済生会topics WEB
全国の済生会から、さまざまな活動や職員・利用者さんなどのひとこまを発信します。
3月2日、〈大阪〉中津病院手術室でグレードA(超緊急)の帝王切開のシミュレーションを行ないました。
グレードA帝王切開とは母体もしくは胎児、もしくはその両方が非常に危険な状態にあるため、医師の宣言から20分以内で迅速な胎児の娩出を目指す帝王切開のことで、母体や胎児を最優先に助けるために、産婦人科医師、産科病棟助産師、麻酔科医師、手術室看護師ら多職種が連携し、最優先で対応します。
シミュレーションでは役割を決め、それぞれがマニュアルを軸に迅速かつ臨機応変に対応。事後に振り返りを行ない、よりスムーズに動けるよう意見を出し合いました。
このような活動を繰り返しながら、緊急の事態に少しでもスムーズな動きができるよう、日々のトレーニングに取り組んでいます。
2月28日と3月1日の2日間、水戸協同病院と共同で第25回水戸医学生セミナーを開催し、全国から12人の医学生が参加しました。目的は救急における迅速な初期対応の重要性を理解することです。
1日目は講義や実技研修を実施。2日目に行なったメディカルラリーでは、医学生たちが難度の高いシチュエーションに対応し、頼もしい姿を見せました。なかには「全然動けなかったので勉強して再びリベンジしたい」などの感想もありました。
〈茨城〉水戸済生会総合病院の千葉義郎臨床研修センター長は「救急領域に関心のある医学生が参加してくれるので、医学生とは思えないレベルの高いメディカルラリーとなり、当院の研修医たちも大いに刺激を受けています」と語りました。
【栃木県】栃木県済生会宇都宮病院
病院・診療所
取り組み紹介
地域と育てた医療が命につながるまで
〈栃木〉宇都宮病院では、県央地域における不妊治療の裾野を広げることを目的に「生殖補助医療の導入」を目指してクラウドファンディングを実施しました。2024年7月8日~9月30日の約3か月間、目標1000万円で挑戦し、最終的に2929万9000円の寄付をいただきました。
「地域で暮らし、地域で子どもを望み、地域で新しい命を迎えることを支える医療」を実現したいという思いに共感いただいた皆さんから多大な支援をいただき、昨年11月に生殖補助医療を開始、約1年が経過しました。
このたび、当院の生殖補助医療で初めて出産に至ったケースがありました。今回の出産は、当院の生殖補助医療にとっての「第一歩」。子どもを望む方々が安心して治療に向き合い、妊娠、出産を迎えられるよう、体制を充実し、地域で完結できる生殖医療を目指します。
2月4日、富田林市老健けあぱるに〈大阪〉富田林病院から救急看護認定看護師1人をはじめ、BLS(基本的な生命維持)指導ができる専門職員6人が訪問し、BLS研修を実施しました。
介護士や事務職員など施設の職員27人が参加し、AEDの操作方法や、専用の人形を用いた心肺蘇生法の練習など、施設入所者・利用者の命を守るという強い使命感で実践的な研修に取り組んでいました。
練習を重ねる中で、心臓マッサージの交代のタイミングを合わせる難しさや、AEDを使用する際の周囲の安全確認の重要性などを体感。繰り返しの実践を通じて、実際の状況に備えることができました。
〈大阪〉富田林病院はこの度、厚生労働省から特定行為研修指定研修機関として認定を受け、2025年12月から第1期生として当院の看護師2人が研修・実習を開始しました。
指定研修機関は現状まだ少なく、当院での取り組みも大きな一歩です。
2月17日の研修では、更谷循環器内科部長から心音の聞き方や聴き分け方についてのレクチャーを受け、専用の人形を使用しての実技練習も行なわれました。姿勢や聴診器を当てる場所、心臓の動きに合わせて聞き取るポイントなど、実践に即した指導が行なわれ、看護師たちは深い学びを得ています。
特定行為研修は実務経験5年以上の看護師が対象で、今回は院内看護師からスタートしましたが、今後は地域からも受け入れを行なえる体制を目指しています。
生成AIが生活に浸透しつつある昨今、〈神奈川〉横浜市南部病院でも生成AIを使用し業務効率化を図るため、3月3日、AI推進プロジェクトを発足しました。
今回集まったメンバー23人は院内の職員で構成されています。医師、看護師、薬剤師、放射線技師、栄養士、検査技師、事務など、職種や役職は問わず、生成AIに興味のあるメンバーです。
当日は、医療用生成AIや汎用生成AIの導入、普及、浸透という、このプロジェクトが担う目的など、核となる大枠の部分を話し合いました。
当院が職員にとってより働きやすく、そして地域医療に貢献できるようAIを上手に使える方法について模索していきます!
【栃木県】栃木県済生会宇都宮病院
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取り組み紹介
化学テロ事案に備えて多職種連携で災害訓練
2月28日、第23回災害訓練を実施しました。JR宇都宮駅で化学剤が散布されたテロ事案を想定して行なわれ、災害対策委員会、看護課長、DMATなど、約50人が参加しました。
当日は講堂で救命救急センター長・小倉崇以医師によるCBRNE(化学・生物・放射性物質・核・爆発物)事案への基礎講習と訓練内容の説明を受けた後、屋外で除染テントやシャワーを設置。その後、災害対策本部を立ち上げ、患者受け入れの指示から準備、模擬患者5人の受け入れ、除染、初期治療に至るまでの一連の流れを確認しました。
現場では、情報伝達や動線の確保、防護の徹底など、実際の運用を意識した対応が求められ、多職種が連携しながらそれぞれの役割を遂行。訓練終了後には振り返りを行ない、改善点や気づきを共有しました。
熊本病院には35人の災害支援ナースが在籍していますが、実際に避難所支援を経験した者は多くありません。2月24日、災害発生時にどのような視点で避難所を運営していくのかを“疑似体験”することを目的に訓練を企画し、災害支援ナース10人と研修医3人が参加したHUG訓練を行ないました。
HUG訓練は、避難所の体育館や教室を模した大型の平面図に、避難者の「年齢・性別・国籍・持病・家族構成・ペットの有無」などが書かれたカードを配置し、トラブルに対応していくシミュレーション型訓練です。
当日は、トイレ使用に対する衛生管理、感染症疑いなど、現場で想定される多様な課題に取り組みました。
参加者からは、「多様な避難者への配慮に加え、実際の運営を具体的にイメージできた。“自助共助”の意識の重要性を感じた」といった意見がありました。
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