2014.12.10 公開
2025.09.30 更新

後頭神経痛

Occipital neuralgia

監修:河野 隆一 (大阪府済生会野江病院 副院長 兼 脳神経内科 部長)

後頭神経痛はこんな病気

後頭神経痛は神経痛の一種で、大後頭神経、小後頭神経、第3後頭神経が支配する領域の頭皮部分に生じます。大後頭神経領域が最も頻度が高く、痛みには以下のような特徴を持ちます。

・ 発作は数秒から数分間持続する
・ ズキンとするような、刺すような鋭い痛み
・ 頭皮や頭髪を触ることで異常感覚が誘発される
・ 障害神経上に圧痛点がある

これらは、後頭部にある後頭神経が、周囲の頸部筋肉の緊張により圧迫を受けることが原因とされます。筋肉の緊張は、頸部の姿勢不良や同じ姿勢を長時間続けること、精神的ストレスなどで引き起こされます。

早期発見のポイント

症状の特徴が複数当てはまり、後頚部に押して痛む圧痛点があれば、後頭神経痛の可能性が高くなります。
生活に支障があるほどの痛みの場合は、受診を検討してください。

予防の基礎知識

“後頭神経痛はこんな病気”でも記載しましたが、原因となる後頚部の筋緊張をできるだけ起こさないことが重要です。頸部の姿勢に気を付けることや、長時間同じ姿勢を続けた場合は肩や首の筋肉の緊張をほぐすためのストレッチや体操をすること、精神的ストレスを緩和するため気分転換となるようなことをすることなどが勧められます。

監修:河野 隆一
大阪府済生会野江病院
副院長 兼 脳神経内科 部長


※所属・役職は本ページ公開当時のものです。異動等により変わる場合もありますので、ご了承ください。
※診断・治療を必要とする方は最寄りの医療機関やかかりつけ医にご相談ください。

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