東京都栄養士会栄養ケア・ステーションが港区から委託された訪問栄養指導事業に、当院の3人の管理栄養士が昨年9月から参加しています。
この事業はフレイル予防の一環で、低栄養のリスクが高い低体重の高齢者を対象に管理栄養士が自宅を訪問。栄養改善のための具体的な目標設定を本人と一緒に考えます。保健所職員の電話による支援を経て、初回と同じ管理栄養士が再度訪問し目標達成度の評価を行ないます。
対象者からは「自分に足りない栄養のことがよく分かった」「同じ人が来てくれて安心感がある」などの声をいただいています。
実際に訪問することで食事以外にも生活に関わる情報を把握でき、より効果的な提案ができました。これは病院内の業務にも生かせる経験だと思います。
済生会topics WEB
全国の済生会から、さまざまな活動や職員・利用者さんなどのひとこまを発信します。
【岡山県】憩いの丘デイサービスセンター
高齢者福祉
イベント実施報告
年中行事
鼻に当たらんがー!
2月3日、節分の豆まきを利用者さん11人と行ないました。
皆さんの前に職員手製の鬼の人形と鬼のくす玉が登場。最初は「鬼は外!福は~うち~」と楽しく豆をまいていた利用者さんですが、次第にくす玉を割ろうと立ち上がり、一生懸命豆をぶつけ始めました。
皆真剣な表情で、「当たっても割れんがー!」と大興奮。職員が「鼻狙ってください!」とアドバイスを送ると、狙いを定めますが「鼻に当らんがー!」と悔しそうです。
落ちた豆をまた必死で拾い、何度も鼻を狙います。ようやく割れると、鬼の顔から「福の神」が登場しました。
利用者さんの動きの良さには職員も脱帽。日頃、リハビリに取り組んでいる成果が出た瞬間でした。
当院職員を派遣している更生保護施設あけぼの寮は「きれいにしょうえ おおいた推進事業」に賛同し、大分市から「あけぼのクリーン活動隊」として平成24年に登録認可を受け、地域清掃を月2回実施しています。
1月26日は早朝から施設周辺の歩道のゴミ拾いや、道路脇の花壇の草むしりを中心に実施。この活動を開始した当初は「面倒や、少しでも寝たい」と愚痴をこぼしていた寮生も、今では一丸となって、集中して活動を行なっています。
昨年11月15日には足立信也市長から表彰を受け、活動を評価されたことを職員・入寮者とともに喜びました。
最近では近隣住民から差し入れをいただくことも。寮生は「過去ではなく現在の自分を地域の方に認められ、受け入れられている」と素直に感じているようです。
1月18日、夜間を想定したふじの里基幹福祉避難所およびなでしこ神戸福祉避難所の開設訓練を実施しました。職員26人が参加し、神戸市職員3人が見学に訪れました。
「基幹福祉避難所」とは神戸市独自の福祉避難所で、発災時に指定された市内の特養が自主的に開設し、いち早く要援護者を受け入れる体制を整えます。
今年は地震発生からの初動対応として、利用者さんと職員の安否確認を行ない、参集した職員で福祉避難所を開設するという流れを確認。夕方からの訓練で、室内の照明を落としポータブルLED照明を使用しましたが、暗い中での作業は不安感も強く、照明の重要性を改めて実感しました。
2施設同時訓練を初めて実施し、施設間の情報共有や避難所物資の輸送など施設間の連携強化を図る取り組みとなりました。
1月27日、当院の市民公開講座が北上市の健康福祉ポイント事業「きたポ」の指定を受けました。「きたポ」は、市民の健康づくり活動や社会参加活動を奨励し、健康寿命の延伸を目指す事業です。市が指定する健康づくり活動に参加すると、スマートフォンアプリで「きたポ」が付与され、これを電子マネー等に交換できます。
当院は、既に「きたポ」対象のウオーキングコースに指定されていましたが、市民公開講座を通じてさらに市民の健康寿命の延伸に寄与できると考え、北上市に相談。今回、対象事業の指定を受けました。
病気の予防や早期発見・早期治療が可能となる正しい知識を伝えるとともに、皆さんが知りたい情報をお届けできるよう、引き続き取り組んでいきます。
1月7日、日本基板ネットワークの職員の方が不要になったパソコンの回収のため来院しました。機器の入れ替えに合わせたこの取り組みは、昨年に引き続き今回で3回目です。
会議室に集められたハードディスクは、ドリルやドライバーで破壊処理を行なった後に回収されます。今回はパソコンやハードディスクなど209台を回収してもらいました。職員の方は「大量の回収依頼は大変ありがたいです」と話していました。
引き取られた機器は就労継続支援事業B型のんぴーりAXISでマイスター(利用者さん)が解体し、再利用・再資源化されるとのこと。なお、解体事業で得られた収益は全額、利用者さんの工賃になるそうです。
【静岡県】障害児入所施設 静岡済生会療育センター令和
障害者福祉
イベント実施報告
年中行事
今年は怖くない?“優しい鬼”が登場!
2月5日に節分の会を行ないました。
巳年生まれの年男・年女の入所者さんから挨拶をしてもらい、節分の由来や風習を学んだ後は、いよいよ鬼の登場です。
過去にやってきた鬼がとても怖くて「もう怖い鬼が来ませんように」という入所者さんの願いが届いたのか、今年は優しい鬼がやってきて、一緒に豆まきを楽しみました。
豆まきでは、保育活動や療養活動で製作した鬼の顔に、新聞紙で作った豆を投げつけました。また、投げるのが苦手な方にも楽しんでもらえる工夫として、カップに豆を装着して引っ張ると命中するような装置を作りました。
参加した32人の入所者さんは「鬼は外、福は内」と掛け声をかけながらとても上手に豆をまき、皆さんの笑顔に満足した鬼は、手を振って鬼ヶ島に帰っていきました。
1月22日、医療用医薬品・ワクチンを扱う製薬会社のMSD株式会社から当院臨床研究センターの臨床研究コーディネーターへ感謝状が贈られました。
臨床研究コーディネーターとは、治験や臨床研究を行なう際に患者さんの安全性や人権を守りながら、医師や製薬会社、関係部署と協力・調整を行なう専門スタッフです。
今回は世界的に見ても症例が集まらない肝疾患を対象に当初5例想定のところ最終的に15例を組み入れたこと、治験責任医師のみならず治験関連スタッフとの円滑なコミュニケーションにより適切な治験実施を行なったこと、そしてタイムリーで適切なデータ入力とクエリ回答によりデータの品質確保に尽力したことが評価され、表彰されることになりました。
【山形県】特別養護老人ホーム やまのべ荘
高齢者福祉
受賞・表彰
80歳でも白い歯でニコッ
厚生労働省と日本医師会が推進する「8020運動」の達成表彰において、従来型入居者4人と地域密着型入居者3人が受賞しました。受賞者の皆さんは記念撮影の際、健康な歯の証である白い歯を輝かせ、にっこりと笑顔を見せてくれました。
80歳以上で歯を20本以上残すことは、日々の食事の楽しみを味わい、全身の健康と生活の質を高めることにつながる重要な目標として掲げられています。
当荘では歯科医師や歯科衛生士のサポートのもと、介護職員が口腔ケアに取り組んでいます。生涯、自分の歯で食べる楽しみを味わえるように、入居者の皆さんのお口の健康と笑顔を守っていきたいと考えています。
当院では、核医学検査(RI・PET)における放射性医薬品投与・静脈穿刺は放射線科医師が、CT・MRI検査等の造影剤投与のための静脈路確保は看護師が行なっています。タスク・シフト/シェアを推進するため、12月3日、診療放射線技師を対象に静脈路確保の研修会を開催しました。
当日は17人が参加。看護部臨床実践能力向上委員が講師となり、根拠やポイントを説明した後に血管モデルを使用して実習を行ないました。実習では講師の豊富な経験も踏まえた説明もあり、臨床に即した内容となりました。
研修後はすぐに診療放射線技師が放射性医薬品投与を静脈路確保から単独で行なえることを目標に取り組んでおり、徐々にその範囲を広げていく予定です。
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